「退職」その理由は人それぞれで、「退職後に歩む道」も、また人それぞれであり、そこにはたくさんのドラマがあると思います。
私の場合、退職の理由は「体力の限界!!」と「親の介助」と言う理由でした。
仕事を辞めたら当面は体を休めて、元気になってから親の様子との兼ね合いをはかりつつ、働ける範囲の時間帯の仕事を探そうと思ったので、辞めると決めてから「引きこもりの生活費」を、全力で貯めました。
そして退職し、実際にその生活が始まったのですが、生活に明らかな変化が現れました。
そこで、その生活の変化についてまとめてみました。
ちなみに女性の場合のケースになります。
退職後、引きこもることで訪れた「生活上の変化」について
高校卒を業後、就職してしてからほぼ30年間、「毎朝6時に起き、会社に行き、たくさんの人と関わり、夕方まで働いて帰宅する」という生活を続けてきましたが、その生活に終わりを告げ、早三ヶ月「やらなくなった事・やるようになった事」の違いが明確に現れました。
自分でも想像をしていなかったことなので、まとめてみたいと思います。
退職後の引きこもり生活で「やらなくなった事」
メイクをしなくなった
コスメ・服・装飾品を買わなくなった
毛染めの回数が減った
香水を使用しなくなった
髪のアレンジをしなくなった
暴飲暴食をしなくなった
外食をしなくなった
ほぼ人と合わなくなった
お風呂の回数が減った
退職後の引きこもり生活で「やるようになった事」
食事が8分目でよくなった
睡眠時間が増えた
読書をするようになった
運動を心がけるようになった
マッサージをするようになった
病院の検査に行けるようになった
落ち着いて料理ができるようになった
細かい場所に掃除が行き届くようになった
テレビを見るようになった
趣味と向き合う時間が増えた
自分の身体や心に意識が向くようになった
引きこもり生活での変化について
上記の「やらなくなった事・やるようになった事」をさらに深掘りしてみます。
この変化が良いのか悪いのか測りしれますが、「個人的には良いが社会的には良くない」と感じました。
浪費が圧倒的に減った
会社を辞めて人と会わなくなったとたん、「メイクをしてヘアをセットして服を選ぶ」という行動があからさまに無くなり、それにまつわる様々なものを全く購入しなくなりました。
自分でも考えられないほどオシャレをしなくなりズボラ全開!
今まできっちりしていた事への反動であると感じています。
ここまで買わないか⁉と言うくらい物欲も消え失せたのはビックリであります。
これは社会的に見ると流通が減ることになりますね。
私一人の浪費が無くなった程度では、社会には何のダメージもありませんが、これが将来的に私のような人が何らかの理由で増え、引きこもり女性が増えたらと考えると、余り望ましくないのかなと感じました。
圧倒的に使える時間が増えた
働いていた時に必ず固定で使っていた時間は「メイクや髪のセットに20分・通勤時間に往復1時間、会社で過ごす昼休み1時間」の合計2時間20分で、一ヵ月の出勤22日で算出すると51時間にもなります。
この浮いた時間は「身体と心」に良い方向に徐々に作用してきました。
メイクをしなくなり、時間があるためスキンケアを念入りにするようになり、日に日に肌に透明感が現れだしたんです。
これに関しては、とても良かったことであります。
私の場合は肌が弱いこともあり、メイクは肌に負担だったという事が明確になりました。
そして、働いている時は疲れて帰宅してからの料理が苦痛でたまらず、人参や玉ねぎに八つ当たりをしながら料理をしていましたが、今は何とも穏やかに人参や玉ねぎとも向き合えるようになりました!
心に余裕ができた
そして何より仕事をしている時は、体がダルく毎朝ゾンビが這いずるように起き上がっていたのですが、引きこもり生活では食生活に気を配るようになり、睡眠時間も劇的に増えたため、便の調子が整い体のダルさも日ごとに軽減されていきました。
働いている時は、ついイライラしがちで自分の境遇を悲観してしまう事も多々ありましたが、引きこもり生活で時間と言う余裕が、心にもゆとりをもたらしてくれました。
これに関しては、一番よかった変化です。
体に変化が現れた
引きこもり生活3ヶ月目に感じたことですが、毛の量が増え、顔の肌の突っ張りが改善されました。
働いている時は抜け毛に悩まされていて、常に毛のことが気になり、高級なシャンプーを使ったり整髪料にも気を使っていたのですが、引きこもってからは全く毛のことなどどうでもよくなりました。
とことんズボラ精神が働いていますね。
シャンプーも500円ほどのものを使用し、しかも以前は毎日シャンプーをしていたのですが、2日に1回程度になり、髪には悪そうなのに気が付くと髪にボリュームが出てきています。
肌に関しては、働いている時もかなり気を配っていましたが、メイクはどうしても毛穴を塞ぎますし、落とすときも肌への負担となってしまいます。
メイクレスな引きこもり生活では、肌への負担物が無くなったことで、無駄な洗顔が減り本来の肌のターンオーバーが繰り返されたことが改善の要因だと思われます。
そして働いていた時はストレスが溜まり放題で、はけ口が「お菓子やスイーツのドカ食い」で、食べ切った達成感を味わう事でストレスの解放をしていたのですが、全くやらなくなりました。
という事は、それだけストレスが無くなったという事ですね。
そして食事に関しても、満腹まで食べていたのですが、8分目でお腹が納得するようになったのも驚きです。
その結果、毎朝決まった時間に便がスルリと出るようになり、働いている時は太りがちだったのですが、仕事を辞めて1㎏減りました。
これらは、生活改善がなされている結果であると実感しています。
言うまでもなく、最高に良い変化です。
まとめ
これらのことは退職して、1ヶ月目ぐらいに感じ始めました。
一応日頃から「何かを行う時には、その先どうなるか?」と言うことを考えるのですが、引きこもることで自分が想像以上にお金を使わなくなり、少子高齢化でこんな人が増えたら、数十年後どうなるの??と不安すら感じました。
そこで、記事にまとめておこうと思ったのです。
介護離職者を無くそうと社会が動いたとしても、なかなかそれも解決に至るには難しい問題であることもわかります。
実際わたしの職場に介護離職者が数名いらっしぃました。
私の家族には介護施設で実際お世話になっていた祖母や、介護施設で働く家族もいたので、現場の大変さは痛感しています。
それもあり、私も両親に関しては「在宅介護が限界に達するまで」は、自分で介護を頑張ろうと思いました。
介護は何の心構えもなく、突然強いられると辛いと思います。
「当たり前の日常は、決して当たり前ではない」と言うことを念頭に置き生活してきた私は、退職時「親を介護する覚悟と外出へのあきらめ」がしっかり自分の中で働いてくれました。
それはネガティブなのかポジティブなのか微妙です。
しかし、自分も仕事を辞めてみなければ、自分がどう変化するかは想像できないところがありましたし、この生活から学べる事や想像しえない変化に出会えるかもしれませんので、それを楽しみにしたいと思います。
ですのでこの先、どんな生活になろうともカメレオンの変幻自在を見習い、やんわり受け止めつつしっかり前を向いて歩いていきたいと思います。