この記事は、台所での異音!「ウォーターハンマー現象」の修理体験談を、下記項目について順にお伝えしています。
異音に気付いたきっかけ
業者の手配&注意事項
業者の修理の見立て
修理について
業者に頼む前に確認する事
異音に気が付いた時、何の音かさっぱりわからなかったり、いざ修理の時に色々と説明されても、未知の世界すぎて最善の修理方法に迷ったので、これから修理をお考えの方の参考になればと思い、お話していきます。
台所の異音はウォーターハンマー現象だった!修理依頼の体験談
台所のどこからともなく聞こえる、気味の悪い音の正体は「ウォーターハンマー現象」によるものでした。
そんな現象があること自体知らなかったので、初めその音を聞いた時、全く察しがつかず「怪奇現象か⁉」と怯えました。(笑)
その勢いで水道管が揺れて、壁にぶつかり音が鳴っていました。
では、音に気が付いた時の状況からお話していきます。
異音に気付いたきっかけ
台所で料理をしていると、コップを机に置いた時のような「コツン」と言う音が、どこからか聞こえました。
その時、ちょうど母がお茶を飲んでいたので、「今コップを机に置いた?」と聞いてみると、「置いたよ。」と言ったので、「その音だったんだ…」と、その時は納得しました。
翌日、料理をしていると、また音が鳴りましたが、今度は「コンッ」と言う少し大き目の音に変っていました。
その時、母はお茶を飲んでいなかったので、「これは違うところから鳴っている!」と思い、耳をすませましたが分かりませんでした。
そして、その次の日、またまた音が鳴ったのですが、「カンッ!」と、ギョッとするほど大きな音に変化していて、明らかに調理台の中から聞こえました。
硬いものが金属にぶつかるような音がして、それは水を止めた瞬間に鳴ったんです。
何度も水道の蛇口を開閉してみた所、その都度、音が鳴ったので給水管で何か起きていることが判明。
見えない箇所からの異音なので、直ぐにハウスメーカーに連絡をしました。
業者の手配について
「確実に何かが起きている!給水管から水漏れでもしてたら大変!」と思い、急いでハウスメーカーに電話で事情を説明しました。
その時私は、「蛇口の水を止めると、どこからかカタンと音が鳴るので見てもらいたい。」と伝えました。
すると折り返し業者から直接電話が入り、「お話からすると、おそらく蛇口のパッキンの劣化だと思いますので、パッキンの交換で直ると思います。」と言われました。
しかし、明らかに異音はそんなところから鳴っていませんし、パッキンを交換して音が止まるようにも思えなかったので、この地点で音のありかをハッキリ突き止めるもう一度連絡することにしました。
そして異音を突き止めるべく、何度も蛇口の開閉を繰り返し耳を澄ませると、シンクの下に備え付けてある食洗機付近から聞こえたので、フタあけて音を聞いてみると、食洗器の外側で何かが当たって鳴っていることがわかりました。
そこで、洗面、風呂、トイレの水を流してみると、全てにおいて大なり小なりの「カンッ」という音が鳴ることが判明しました。
そして再度ハウスメーカーに連絡。
詳しく説明すると、その内容では業者が変わるかもしれないので、再度確認をして連絡すると言うことに。
そして次は、違う業者から連絡があり、「近くにいるので今から見に行きます。」と言うことで、その日の夜に見に来てくれました。
おそらく初めに手配しようとした業者が来ていたとしても、音を聞けば蛇口では無いと分かったとは思いますが、再度、手配し直しとなると二度手間になりますし、最悪は蛇口のパッキンだけ交換されて、異音は直らないと言う事態に陥っていたかもしれないので、異音がしたら出来る限り詳しく音のありかについて説明した方が、誤解なく伝わると思います。
次は、そう言ったトラブルを避けるための、注意点についてお話します。
業者手配時の注意事項
業者を手配する時、住まいの形態により依頼先が異なってきますので注意してください。
■ 持ち家の場合
私は持ち家の為、家に関するトラブルはほとんどハウスメーカーへ手配依頼しますが、修理に掛かる相場は必ずネットでチェックを入れておき、実際の見積もりと比較検討して、万が一、自分で見つけた業者の方が安い場合はそちらに依頼をします。
■ 賃貸やマンションなどの場合
賃貸やマンションなどの場合は「管理組合や大家さん」など、依頼するところが変わってくると思いますので、その場合は自分で勝手に業者を呼ぶと、支払いに関してトラブルの元になる場合があるようなので、きちんとしたルートで依頼してください。
■ 自分で手配する場合
自分で手配しなければならない場合は、「水回りのトラブル業者を、自力で探して手配する」と言うことになりますので、普段から2~3社お近くの業者を調べておくと安心です。
こう言った箇所の修繕に関しては、突然起こる場合がほとんどですので、こちらは業者の言われるがままになりがちですし、業者により修理の値段にもバラつきがありますので、2~3社しっかり見積もりを取ってから修理してもらった方がいいです。
私は自分で家の鍵を交換する際、緊急だったため、自分で探した業者2~3社に、見積もりを依頼したことがあるのですが、到着するなりいきなり鍵を交換しだす業者に出会ったことがありますので、そう言った場合もご注意ください。
下記記事になりますので、鍵交換をお考えであれば参考にしてみて下さい。
業者の修理の見立て
まずシンク下の奥の止水栓を確認し、床下に入り給水管を調べていました。
水の開閉を繰り返し、床下の給水管を手で押さえると、音が鳴らない箇所があったようで、見立ては「ウォーターハンマー現象」と言うことでした。
対処法の順番としては、下記の流れになるとの事。
水撃防止装置を止水栓に取り付ける。
ウォーターハンマー現象が起きている給水管が、見えない部分にあるので、壁に穴を開けてその箇所を突き止め、状態を調べて適切な処置をする。
給水管が経年劣化を起こしている場合は、床下給水管の全引き換え工事を行う。
1.をやって音が止まらない場合2.へ、それでも止まらない場合は3.と言う事でしたが、給水管が経年劣化を起こしている場合、今のキッチン部分を直したとしても、洗面台、風呂、トイレで同じような事が起こった場合に、個々に対処が必要になるため、費用が嵩んでいくことになります。
ですので、そういった場合は、「床下の給水管を、全部引き換えてあげた方が安心ではあります。」との事で、悩ましい状態になりました。
しかし、私の選択肢は「まずは音が鳴る原因が何なのか?」を突き止めないと怖いので、いきなり水撃防止装置をつける選択肢は排除し、とりあえず壁に穴を開けて、給水管の状態を確認してもらい、その箇所をどうにかして治るのであれば、それでお願いしたいので、とりあえずその見積もりと、給水管を全部引き換える場合の見積もりをお願いしました。
しかし、床下の引き換えは部署が違うとの事で、後日見積もりに来てもらうことになりました。
それまで日にちが空くので、「このまま水を使用していても大丈夫なのか?」と質問しましたら、今すぐ緊急性があるような音ではないですが、放置していると配水管を傷めますし、経年劣化や配水管と接続している部品の破損などが起こっている場合は、壁のなかで水漏れを起こす可能性があり、マンションなどでは階下への水漏れに発展することもありますとの事。
とにかく壁の中の給水管の状態を見てみないと何とも言えず、対処法としては「蛇口をそっと開いてそっと閉める」と音は抑えられるとの事でしたが、それって、トイレに関しては無理なので、「我が家は頻繁にトイレを使用するため、いきなり破損したりしないか?」と尋ねると、とりあえず応急処置としてできることは、床下から見えている給水管部分を、固定して音が止まるかどうか様子を見ることになり、8000円工賃がかかるとの事。
でも、音は止まらないかもしれないと言うので、どうしようか悩んでいると、業者から「応急処置をして、音が止まれば費用を頂いて、音が鳴ってしまった時は費用はいただかないと言うことでどうでしょうか?」と提案されたので、それでお願いしました。
そして床下の応急処置をしてもらいましたが、残念ながら音は止まりませんでした。
なので、後日、2つの見積もりをお願いして、「部分的に修理をするか、全引き換えをした方がいいのか」を検討することにしました。
- 穴を開けて異音部分の修理見積
- 床下の全体の給水管の引き換え見積
しかし、「その時に簡単に治るようであれば、直してください。」と言うことは伝えてありました。
見積もりの日までは間があったので、自分でも配管について素材や耐用年数、どのように配置されているのかなど調べておきました。
見積もり当日:修理について
見積もり当日、水回りに詳しい担当の人が一緒に来るとのことで、その人がシンクの下の奥のパネルを外し、給水管の確認をしました。
そして床下に入り給水管の確認。この時もう一人の人は、蛇口を何度も開閉。
すると詳しい人が、食洗機下の床に面した部分のパネル(写真ピンク斜線部分)を取り外し中を確認。
再度、何度も水道を開閉して音を確認しました。
ここで原因が判明。到着から判明まで15分もかかっていませんでした。
異音の原因
音の原因は食洗機の「フレキ管」と言う柔らかい給水管が、水を止めると同時に振動で揺れ、壁にあたって音が鳴っていました。
それに対する対処法は下記2つからの選択になりました。
- 食洗機を使用しない場合
- 食洗機を使用する場合
対処法2パターン
食洗機を使用しない場合•••食洗機の方に水が行かないように止水する。≪無償≫
食洗機を使用する場合•••食洗機をバラし、フレキ管を交換するなどの作業が必要。≪有償≫
うちは食洗機を全く使っていないので、選択肢の答えは1.の「止水する」で決定でした。
この先、食洗機を使いたくなった時のために、フレキ管の交換費用を確認してみたのですが、交換自体は12000円ぐらいで、ここに出張費、バラし代等がかかると言うので、それなりに費用が掛かることになります。
ですので、使いたくなったときは、食洗機自体を新しくしようかなと思いました。
そして、ウォーターハンマー現象は、止水したことで完全に消滅しました。
ですので、我が家の場合は「水栓を閉じる」で解決!費用発生せずでした。
家の給水管自体に異常はなく、今のところは問題がないとのことだったので、全体の引き換えの見積もりはお断りしました。
我が家の床下給水管は、HT管で耐用年数は40~50年くらいあるようです。
ですので家は築20年なので、まだ給水管はダメになる年数に達していない為、全部を引き換える必要はありませんでした。
初めに見に来てくれた人は、部署が違ったようで「まさか、食洗器の給水管とは思いませんでした…。すみません。」と謝っていましたが、これはまさに経験がものを言うと思いますし、経験値を積まれて良かったと思います。
各家庭により、家の構造も違えば、配管素材や配置も違っていますので。
こちらとしてはド素人なので、業者さんの言われるがままになりがちなので、自力で業者を調べる場合「経験豊富!」とうたっている業者が安心かもしれません。
業者に頼む前に確認すること
異音修理を体験して感じた『業者に頼む前に確認すること』をまとめておきます。
異音に気が付いたら、修理代を大まかに調べておく。
床下の配管構造がわからない場合は、ある程度ネットで知識を得ておく。
修理依頼をする時は、異音のありかをなるべく特定して、どんな時に鳴るのかを調べて説明する。(すべての水場から水を流し音が鳴るかも調べる)
見に来てもらった時に、修理内容に躊躇した場合、業者に確認して急を要さないのであれば一旦保留にしてもらう。
業者は2~3社から見積もりを取り比較する。
備えあれば憂いなしですので、上記をぜひ確認してみて下さい。
まとめ
私は最初に説明を受けた時に、修理に関して「部分的にあちこち直して費用がかさむのであれば、一気に床下給水管を全体に引き換えた方がいいかな?」と一瞬思ってしまいました。
そのまま引き換えていたら、何十万も掛かることになります。
給水管の耐用年数や給水管の構造、ウォーターハンマー現象などについて、全く無知だとごちゃごちゃと説明をされても、よく分からずこちらは言われるがままになりがちです。
ですので、その時に安易な判断はせず、しっかり自分でも調べて、見積もりを取ってから作業に入ってもらった方がいいと思います。
あなたのお家でも、水道を止めた時に「カン!」という音がするようになったなら、ご自宅の給水管を使用して何年になるのか?部分的な交換ですみそうなのか?依頼は何処に?と言う辺りのことを下調べしておくことをオススメします。