シングルマザーになったけど、先行きが不安だなぁ。
この先、どんな問題が起きるんだろう…。
どんなことに気をつければいいのかな?
こういった悩みや疑問にお答えする記事です。
本記事でわかることは下記のとおり。
☑シングルマザーになり悩んだこと
☑シングルマザーとしての心構え
シングルマザーとしての第一歩を踏み出したとき、「この先どんな問題や壁にぶち当たるのか…。」想像さえもつかず、その未知の世界に漠然とした不安が沸きますよね。
実際、考える余裕もないほど毎日が大変になり、その壁にぶち当たるごとに、考え乗り越えることになります。
そして行き当たりばったりの問題に明確な答えはなく、時には悩み行き詰まることもあります。
私は20年間シングルマザーでした。
今は子育ても終わりホッとしているところですが、過去を振り返ると「その先にある問題がわかっていたなら、もっと上手く生活や子育てができただろうな…。」と思いました。
そこで、実際に私がシンママ20年の歴史の中で、気付いた問題点をお伝えしたいと思います。
ぜひ今後の参考にしていただき、お役立ていただけると幸いです。
シングルマザー歴20年で学んだ『気をつけること・悩んだこと・心構え』について
シングルマザーになると、一人で全てをこなすことになります。
そんな中、私はストレスがたまり、気持ちのぶつけどころもなく、悩みの渦に巻き込まれ、同じ場所をグルグルと回っているような、とてもツラい気持ちで過ごしていた時期がありました。
シンママは、さまざまな問題にでくわし、乗り越えていく「自分との闘い」でもありました。
その問題点を、2つの項目にわけ解説しますね。
- シングルマザーになり気を付けること
- シングルマザーになり悩んだこと
シングルマザーになり気を付けること
シンママの気をつけることは、下記2点になります。
- 心身の健康維持
- 子育て問題
心身の健康維持
一人で子供を育てるにあたり、一番苦労したことは健康面でした。
健康面と言うと「身体」と想像すると思いますが、もうひとつ「心」も同様に管理をすることが大変でした。
体験談をお話させていただくと…
離婚後、心の後遺症を抱えながら仕事や育児を積み重ね、無理をしている自分に見てみぬふりをして過ごしていると、徐々に体に異変をきたしました。
そして色々な病院に通うことに。
身体を労る間もなく40代に入り、とうとう身体をこわしました。
このとき病気が発覚したのですが、その病気はストレスも大きな引き金となり発症するらしく、今までの生活や心理状況から考えて、自分が病気だったことにとても納得しました。
それでも、仕事は辞められないので、気力で乗り切っていましたが、とてもしんどかったです。
若い時は忙しさもパワーで乗り越えられますが、疲労や心労は知らぬ間に徐々に蓄積されて身体をむしばんでいきます。
私のように病気を発症してしまったり、寝込んでしまうことになると、育児も仕事もできなくなり、生活が破綻してしまいます。
ですので健康を害しないよう、自分の心の問題や仕事などで受けるストレスを、うまく解放しながら生きることで、ぜひ未来の病気リスクを回避してほしいと思います。
子育て問題
子育てで気をつけることは、下記3点です。
- 父親役をこなそうと思わないこと。
- 子供を一人の人間としてとらえること。
- 別れた相手の悪口はいわないこと。
●父親役をこなそうと思わないこと
シングルマザーになると、父親役も担うことになりますが、子育てでの父親役になることが難しく、「叱る・諭す」の一人二役のメリハリをつけることに四苦八苦しました。
思春期の頃は心が通じ合わず、叱ることも多くなり、叱りっぱなしになってしまったり、叱った後のフォローも叱っている延長上になってしまったり、「父親がいたらここでどう行動するかな?」と考えたり、伝わらない想いに焦りや苛立ちを覚え、理解させることに四苦八苦・試行錯誤しました。
結局、子育てを振り返り思うことは、『どんなに頑張っても、母親は父親にはなれない。』ということです。
母親はあくまでも『母親』。その存在が一人二役をしていた大変さは、子供が大人になったとき理解する日が必ずやってきます。
ですので、無理に父親役になろうとせず、『自分の生き方を背中で見せる』ことが一番だと感じます。
●子供を一人の人間としてとらえること
子育てでしてはいけないことは、別れた相手と重ねてしまうことです。
私は元夫の裏切り行為が離婚理由だったため、『人を傷つけるような大人にだけは育ててはいけない!』という気持ちが前面に強く出すぎてしまい、子供を傷つけてしまいました。
父親の影が重なると、「お父さんみたいになってほしくないのよ!」と、親の思いを押し付けてしまいました。
すると子供は、「私はお父さんとは違う!私は私!」と言いました。
ハッとしました。
そりゃそうです。子供は別れた夫とは全然別人格ですし、親の思いなど子供からすると知ったこっちゃないわけです。
必死に試行錯誤し子育てをする中、子供の立場に立てていなかったことが要因でした。
後に別れた夫と子供を重ねて育児をしていたころを、とても後悔し子供に謝りました。
ですので、子供をしっかり一人の人間としてとらえ、別れた相手の影が見えたとしても、口には出さないことが賢明です。
●別れた相手の悪口はいわないこと
別れた相手の悪口…いがみ合い別れた場合、ついついボロッと言ってしまいがちなのですが、言わない方がいいです。
子供にとっては血の繋がった親ですし、人の悪口を言う母親をみるのは、心の成長にも悪影響ですよね。
子供が大人になれば、別れた原因を自然と理解するときがくるので、『子育ては笑って行う』ことに徹した方が、子供も自分もノビノビと暮らすことができます。
シングルマザーになり悩んだこと
シングルマザーになり、悩んだことは下記になります。
- 仕事について
- 一人の時間がない
- 再婚について
ひとつずつ解説していきます。
仕事について
シンママになり仕事を探すとき、必要な生活費や子供の状況を踏まえなければなりません。
子供が幼い場合、緊急時や学校の行事に対応しなければならないため、就業時間や通勤範囲が限ぎられてきます。
「接客業をしたい」と思っても、接客業は土日祝は基本的に出勤の場合が多く、学校の休みに合わせることはできませんし、フルタイムや正社員の仕事を探している場合、拘束時間が長いため緊急時に対応できなかったり、子供に寂しい思いをさせてしまうなどの問題が出てきます。
その辺りを配慮してくれる職場を探すことになります。
私は子供が小学生の間に、3回ほど転職しています。
それぞれの通勤時間は自宅から片道「3分、30分、1時間」でした。
片道3分の職場は学校行事や緊急時の対応に配慮してくれていたため、学校と仕事の両立のストレスは少なかったです。
片道30分、1時間の職場となると対応が難しく、私は実家暮らしだったため、子供の緊急時には、ほぼ両親が対応してくれました。
トラブルは無ければ無いに越したことは無いのですが、発熱やケガなどで何度も学校から連絡が入っていました。
全部自分一人で対応していたら、仕事にかなり支障をきたしたと思います。
ですので仕事を選ぶ場合は、そういったことを考慮しながら選ぶことをおすすめします。
一人の時間がない
シングルマザーになると、思った以上に一人の時間というものがなく、一人になれるのは子供が寝静まった夜になります。
仕事での新年会や忘年会、新入生歓迎会などで夜に外出しなければならない時は、親に預けて何回か夜に外出しましたが、子供が小学1年生のころに「寂しいから行かないで欲しい。」と言われ、寝ていると思いきや、起きていて我慢していることに、申し訳なさと自由の無さを感じました。
しかし、一人になり体を休めたり、考えたいときもあります。
そこで解決策として、私は平日休みの仕事を探し、1日自分の時間を作ることで、心や体に余裕を与えました。
その時間は自分と落ち着いて向き合い、気持ちをリフレッシュさせる、とても大切な時間となりました。
親も一人の人間です。
1人になりたい時だってありますので、自分の気持ちも我慢せず、時間を上手く作って自分自身も大事にしてほしいです。
再婚について
『一人の時間がない』の延長上の悩みになりますが、『一人の時間がない=自由がない』ということになるので、恋人ができても二人きりの時間を持つことが難しくなります。
職場恋愛なら仕事を通じ、互いを深め合うことは可能ですが、2人の時間が持てない状況ですと、『子供と一緒』か、『子供が寝静まってから』になります。
独身時代の恋愛であれば自分だけの責任で、自由に出会いや別れを繰り返せるかもしれませんが、シングルマザーになれば、恋愛は自分だけの問題ではなくなります。
ですので、好きな人ができた場合「恋は盲目」にならないよう、常に子供のことを頭におき、慎重に進めて欲しいと感じます。
私の体験談になりますが、職場で恋人ができたとき、平日休みだったため、休みを合わせ順調に付き合いを進めることができました。
そして結婚の話が持ち上がりましたが、彼は親に「バツイチ子持ちはダメだ」と反対され、私は小学生だった子供に、「男の人が家に入ってくるのは嫌だし、父親はいらない。」といわれ破談しました。
その後は再婚は視野に入れずに生きてきました。
我が子の場合、何でも思ったことを言う性格だったので、心の内を隠すことがなくわかりやすかったのですが、その後、母子家庭の子の色々な話を聞く中で、「お母さんが再婚して、父さんになった人と一緒に暮らしていると、なんだか緊張感があり落ち着かない。」「新しいお父さんとお母さんとの間に子供ができ、複雑な心境を抱えている。」と言う悩みを聞き、「親には言えない。」と言っていたので、遠慮して本音を言えない子供もいることも知り複雑な心境になりました。
しかし、再婚した人の中には素敵な出会いがあり、父親や兄妹できたと喜び、第二の人生をスタートさせている人もたくさんいます。
子供が幼い場合、母親が幸せで輝いているのであれば、子供もそれを見て安心し幸せに感じると思いますが、子供の物心がついている場合の再婚は、しっかり話し合ってホンネを導き出してあげて欲しいと思います。
シングルマザーの心構え
仕事をしながら、家事育児を当たり前にこなしていくことは、とても大変なことです。
育児に関しては、なかなか思いが伝わらず感情的になることもあると思いますが、一時の感情で叱りつける子育てではなく、『まっすぐに育ってほしい』と言う深い愛を届けることが大切だと感じます。
その積み重ねは、子供が大人になり社会で様々な経験をする中で、いつしか親の気持ちを悟り、気持ちが共感し合える日につながっていきます。
子育ての苦労はきっといつか報われます。
その子育てを全うするためにも、元気でいることが大切です。
シングルマザーの子育ては、疲れていても休みの日に1日爆睡することもできませんし、心身の休まる時がほとんどありません。
若い時は気力と体力で乗り越えられていた忙しい日々も、無理をしていると年々疲れは蓄積され、そのツケはいつか回ってきてしまいます。
体を壊してしまっては元も子もありませんので、睡眠時間や栄養をたっぷり取り、ストレスを解放しながら、うまく暮らしていって欲しいと思います。
あとがき
いかがでしたでしょうか?シングルマザーの『気をつけること・悩んだこと・心構え』についてお伝えしてきましたが、なんとなく想像していただけましたか?
最後にもう一度まとめておきます。
●シングルマザーになり気を付けること
- 心身の健康維持
- 子育て問題
●シングルマザーになり悩んだこと
- 仕事について
- 一人の時間がない
- 再婚について
●シングルマザーの心構え
- 子供に思いが伝わらなくても、子育ての苦労はきっといつか報われると信じる。
- 睡眠時間や栄養をたっぷり取り、ストレスを解放しながらうまく暮らす。
このような悩みが待ち構えていることもあるので、「自分ならこう解決するかな?」と想像するだけでも、未来が違ってくると思いますので、お子さんと手を取り合い、問題を一つ一つ乗り越えていってほしいと思います。