夏の太陽が照りつける午後、花壇に鳩が2羽まったく同じ妙なポーズで静止していたので、近寄って見てみると羽干しの真っ最中でした。
しかもこの鳩のペアは息ピッタリで、ポーズが綺麗にシンクロしていますね。
鳩の羽干し~鳩も人間も羽を伸ばすことは健康維持タイム
私達がお布団の天日干しをするように、鳩もお天気のいい日に羽についた寄生虫を撃退すべく、羽を干す行動をするようです。
キョトンとした顔で羽をキレイに広げている姿が、とても可愛いらしくて思わず写真を撮りました。
しばらく観察していると、「ホラッ!こっちも撮らせてあげるわ!」と言わんばかりに、アラヨッと反対の羽の中を豪快に見せてくれたので、遠慮なく激写させて頂きました。
羽根の造形はとても綺麗です。
しかしとても無防備です。
鳩の羽根に潜むダニ類
この広げた羽には様々なダニ類や昆虫類が寄生し 、中には人を刺咬するものもいて、皮膚炎などの被害を及ぼす可能性があるそうです。
ダニ類はワクモ、トリサシダニ、トリヒゼンダニ、ハトウモウダニ、ハトヒナイダニ、ハトウジュイダニ、ハトヒメダニ。
昆虫類はハトトコジラミ、トリノミ、ハトナガジラミ。
読んでいるだけでムズムズとカユくなります。
ダニは羽毛にたかり羽毛や毛皮のくずを食べて、生活したり寄生しています。
鳩の糞に潜む病原菌
また鳩のフンにも様々な病原菌が潜んでいて、乾燥したフンは空気中をただよい、呼吸とともに人体に入り込むと、重大な健康被害を起こす原因にもなります。
公園などで誰かが鳩に餌やりをしていて、たくさん鳩が集まっているところに子供が喜んで走って近付き、鳩が驚いて羽ばたいて逃げると言った光景を見かけますよね。
あの時まさに乾燥したフンや羽根からダニが舞い上がっていることになります。
考えるとゾッとしますよね。
鳩は比較的警戒心が弱い鳥なので、近づいても逃げない為、お子様も至近距離まで気軽に近づけてしまいますので、可愛いから近づきたいと思っても、近づかない方が賢明かと思われます。
羽毛アレルギーを引き起こす
羽毛アレルギー症状が出る人もいるので注意が必要です。
私は蕁麻疹が止まらなかった時期があり、原因を探っている時に医師に羽毛布団のせいではないか!?と言われたので、羽毛アレルギーはそんなに珍しくもなく、日常におこりうるアレルギーの一つなのかもしれません。
私の蕁麻疹は羽毛のせいではなかったのですが。
あとがき
羽を広げてへたり込んでいる鳩を発見した時は、見たところ外傷もなく羽と尾羽を綺麗に扇子のように広げていたら、健康維持の為の羽干しタイムなので、そっと見守ってあげましよう。
そして、人間も忙しい日常で溜まったストレスは、健康をむしばみかねませんので、ON・OFFを切り替えて、鳩に負けずに毎日は無理でも時々は羽をのばして、健康維持を心掛けましょう。