色々な事情で「気軽に自宅でヘアカットをしたいな~。」と思っている方はたくさんいらっしゃると思います。
私もその一人で、10年近くセルフカットと家族のヘアカットをしています。
美容師でも何でもありませんが、好きなように母の髪をカットしています。
そこで、本記事では経験をもとに、自宅でのヘアカット方法を解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
高齢者のヘアカットを自宅で10年!切り方・注意点などについて
私は10年くらい自宅でセルフカットをしています。ミディアムヘアなので、毛先と前髪のカットのみです。
そして、高齢の母の髪もカットしていますので、今回はその母の髪を実際にショートカットにしていきたいと思います。
その前にまず、自宅でヘアカットをする、メリット・デメリットについてお伝えさせてください。
自宅でヘアカットのメリット
- カット代の節約になる
- 美容室の予約時間に縛られない
- 美容室へ行く手間が省ける
- 美容師さんとコミュニケーションを取らずに済む
自宅でヘアカットのデメリット
- 失敗すると取り返しがつかない
- 後ろのカットが難しい(自分の髪をカットする場合)
- 手がダルくなる(自分の髪をカットする場合)
- カットした髪が散乱する 専用の椅子ではない為カットの勝手が悪い(カット中かがまなければならない)
最大のメリット!
最大のメリットはカット代の節約です。
これが「塵も積もれば山となる」で、美容室に3ヶ月に1回通い、1回のカット代が3,500円だとすると1年間で…
4回(年)✕3,500円(1回の代金)=14,000円(年間の代金)
これが、10年分となると140,000円の節約!
更にこれが、2人分となると280,000円の節約に‼
なかなかのヘソクリです。浮いたお金で旅行にも行けちゃいます。
私の場合、純ヘソクリです。
最大のデメリット!
最大のデメリットは…
「失敗すると取り返しがつかない!」ことです。
カットしすぎてしまったら、もうその短さに合わせるしかありません。
スキバサミを使用しすきすぎて、変にボリュームが出たり、ガタガタになったり、ハネてしまったりと奇妙な髪型になってしまいます。
こうなった場合、結局は美容室に駆け込む事態となります。しかし、切りすぎたとしても、髪はまた伸びるので大丈夫です。
自宅でヘアカットする時のコツや注意点
「自宅でヘアカット」とひと言に言っても、子供と大人では頭の大きさも毛量も毛質も違いますし、なりたい髪型を目指し見極めながらカットしなければならないので難易度は高いです。
そこでコツと注意点について解説します。
ヘアカット時のコツ
- なりたいイメージをしっかり聞く。
- カット前にスプレーで髪を湿らせる。
- 座面の高さの低い椅子があると、耳から下をカットする時に楽です。(美容室の椅子の様に、椅子の高さを上げることが出来ない為、自分が下がる。)
- ブロック分けをし、一気に切らずに少しずつ気持ち長めにカットし、失敗回避のため「これでいいか?」と確認しながら切る。
- 専用ケープを用意すると後片付けが楽。
ヘアカット時の注意点
- 耳の付近をカットする時は、耳を切らないよう注意する。
- 切れ味の悪いハサミの場合、髪がはさみに引っ掛かり、カットされている人が痛い思いをすることがあるので、サビついていたり切れ味の悪いハサミは避ける。
- トイレを済ませてもらっておく。
カット前に用意するもの
- コーム
- すきバサミ
- 先の丸めのはさみ(鋭く尖っていると、皮膚を傷つける為)
- 髪を留めるクリップやゴム
- ケープ
すきバサミについて
すきバサミを使用する時は、すきバサミのすく間隔の荒いものは避ける。
間隔が荒いとザックリ大量にすかれ、ガタガタになってしまいます。
素人がいきなりすきバサミを使用するのはハードルが高いので、「失敗してもいいよ!」と言うオトコマエな協力的人物に練習台になってもらうなどして、そのすきバサミの感覚を知ることが成功への近道となります。
すきバサミの使い方は、幅5cmくらいの髪の束を真横に引き出し、4回くらい毛先に向かいズラしながらすきバサミを入れます。
ひたすらこれの繰り返しです。
ケープについて
このケープを買うまでは、床に新聞紙を敷いてダイレクトに毛を落としていましたが、毛の飛び散りが半端なくて掃除が大変でした。
このケープはとても使い勝手がよく、カットした毛が飛び散ることもなくスルスルと下に落ちて溜まってくれます。(写真ピンク矢印)
ケープの溝部分に、ハサミやクシを置くこともできるので作業がはかどります。
カット後の毛髪は最後にササッと一箇所に簡単にまとめることができるので(写真黄色矢印)、そのまままとめてポイできます。
しかし、夏場は扇風機の風にくれぐれもご注意下さい。
カット中に「暑いだろう」と気を利かせて扇風機をふいにまわしたり、まとまった髪を捨てようと毛髪をもったまま扇風機の前を通過したりすると、うわぁぁぁ!と言う悲鳴と共に、髪が紙吹雪状態に舞飛びます。
それでは、実際に母のカットの様子にうつります。
実録、高齢者のヘアカット
母は毛量が少ないワンレンのボブスタイルです(写真左)。
母の要望でショートカットにしていきます(写真右)。
ケープをかぶり、首元から毛が入らない様しっかりガードします。
1.スプレーで髪を湿らせます。
2.上下2等分し上部分は、ゴムやクリップで留めます。更に下部分を左右2等分します。
3.2等分した片方づつを、毛先を首元までカットします。毛量の多い方は、4等分にされるとやりやすいと思います。
4.次に留めていた上部を下ろし、先にカットした毛先をガイドラインにして、気持ち長めにカットしていきます。
5.切りそろえると、このような状態になります。
6.あとは、前方から少量の毛束を真横に引き出し、すきバサミをひたすらひと毛束4回ほどザクザクと入れていきます。全体のバランスを見ながら毛先の長さをカットし、調節しながらすいていきます。
出来上がりです。
途中、途中、母に長さを確認し要望を聞きながらカットしていきました。
下記記事は2年半愛用しているスキバサミのレビュー記事になりますので、すける量など参考になれば幸いです。
あとがき
カット後、母は「気持ちよかった〜頭がスッキリした~。」と大喜びで満面の笑顔が咲きました。
自宅ヘアカットは親孝行にもなりますし、節約もできますし「失敗してもいいよ。」と言う前提なら、楽しんでチャレンジしてみて下さい。(失敗は許さん!と言う場合は止めておいた方が良いです。もめる原因になりますので。)
髪は伸びるので後に笑い話に出来る事もありますが(^^;))、1度チャレンジしていただくと、親子で触れ合うことの大切さを、改めて感じることができたり、何より美容師さんの偉大さを知る事もできます。
もちろん、お子様のカットも同じく素敵なコミュニケーション時間ですし、お母さんがカットしてくれて、どんな髪型になったとしても、大人になった時には温かい思い出となります。
お子様から「お母さん、髪の毛切って~。」と要望がありましたら、たった一人の専属美容師にチャレンジしてみて下さいね。
自宅でヘアカットが、上手く行きますように願っています。
ちなみ髪を切りすぎてしまった場合、半年、8か月、1年でこれくらい伸びますよ~と言った記事になります。