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一週間ホルター心電図で、原因不明の動悸の検査【体験談】

心電図

原因不明の猛烈な動悸が起きた為、検査の一つとして「一週間ホルター心電図検査」をしましたので、これから検査される人の参考になればと思い、体験談として書き留めておきたいと思います。

一般的にホルター心電図を行う場合は24時間が多いようですが、私が行ったホルター心電図は一週間と言う期間のものになります。

この検査を行う前には、「簡単な心電図検査(健康診断で行われる)、血液検査、胸部レントゲン、心エコー」を行っています。

私の場合不整脈が疑われたため、この検査を受けることにしました。

目次の「動悸の発症と症状の経過」に、詳しく今回の検査に至った経緯を載せていますので、長文になりますが興味のある方は最後までお付き合いください。

一週間ホルター心電図で、原因不明の動悸の検査【体験談】

ホルター心電図

この正義の味方のようなベルトを、みぞおちに巻きつけたまま一週間普段通りの生活を行います。

検査室に案内され、装着方法を説明しながら医師がつけてくれます。

ホルター心電図の装着方法

ホルター心電図装着したお腹

まず服をみぞおちの上あたりまでまくり上げます。 ホルター心電図を巻き付けるベルト部分はゴムになっていて、ホルター心電図がみぞおちに当たるように装着します。 医師がベルトの固定方法を説明しながら装着してくれるので見て覚えます。 2か所の隙間にベルトを通し、ロック部分を倒すだけの簡単使用なので忘れても大丈夫です。

ホルター心電図装着時の注意点

服装はピッタリした物ですと装置が浮き彫りになるので、多少ゆとりのある物が適しています。

心電図の肌に当たる面は、ずれないように密着性の高い固めのぷるぷるとしたゼリー状の素材になっていて、この心電図の脇腹に当たる部分付近に丸い電極がついていて、それが肌にピッタリと当たっていないと、正確なデータが取れないため、ベルトのゴムを結構きつめに締めることになります。

ですので「一週間その状態で過ごす」ということは、肌に結構なストレスがかかるので、装着時には「苦しい」場合きちんと伝えた方がいいです。

パソコン上に心電図のデータが反映して動いているので、どのぐらい緩ませてもそのデータが消えないのかを確認しつつ、自分が苦しくない状態を伝えて下さい。

私は普段、ブラジャーや靴下の締め付けでさえ、その跡が膨れ上がり猛烈に痒みが出るぐらい皮膚が弱いので、ホルター心電図を巻かれた瞬間「この心電図はきつすぎると肌が耐えられないだろう!」と思ったので、しっかり相談して装着しました。

装着したら、ベルトを締めた位置にマーカーで印をしてもらいます。

外せるのはお風呂に入るときのみで、睡眠時もこのままになります。

帰宅後に実施する事

行動チェック表

行動チェック表を渡されますので、1日に行なった行動にチェックを入れていきます。

たくさんの項目があるのですが私の場合は「大便をした時・朝昼晩の朝食・就寝起床時・ 症状が現れた時」のみでいいとのことでした。

症状やその他の検査との兼ね合いでチェック項目が、変わってくるのかもしれません。

帰宅後の注意事項

電気カーペット

注意事項としては、電気毛布や電気カーペットの使用は不可。

携帯電話に関しては、近づけず自分の目線あたりに持ってきて使うのであれば大丈夫との事でした。

一週間ホルター心電図をつけてみての感想

では、実際につけたままの生活が、どんな感じだったのかお話ししていきます。

1日目・・・相談してつけたのですがそれでもやはり苦しく、装着している感が否めず胃が圧迫されているためか、食欲がわきませんでした。お風呂に入るときは、外すのは簡単で問題はありませんが、つけるとき内側の電極部分が、ズレていると正確に計測できない為、しっかりと肌に密着するように注意して装着しなければなりません。

夜眠るときは特に違和感なく朝まで眠れました。

2日目・・・まだなんとなく締め付けられ感があります。

3回目・・・慣れてきたのか、さほど何も感じなくなります。しかし、お風呂に入るときに外すと脇腹あたりのゴム部分と、みぞおちの上部がかゆみを伴い真っ赤になりました。

4日目・・・すっかり自分の体の一部になったかのように、違和感がなくなりました。しかしゴム部分は痒くてたまりません。

5日目・・・ゴムが伸びてきたのか自分が慣れてきたのか、ゆるみを感じるようになったので、初めの地点よりも5cmほどゴムを締めました。

お風呂に入る時に外した瞬間、痒みに耐えきれずに思い切りかきむしると、余計に痒くなりかぶれてしまい痒み止めで対処しました。

6日目・・・あと1日で外せると思うと嬉しくなりました。

7日目・・・病院で外す日です。頑張って7日間装着したのですが、「これでうまく計測できていなかったら⁉」と言う不安がよぎりました。看護師さんに「ばっちり撮れてます。」と言われホッとしまし検査は終了しました。

一週間後ホルター心電図を外しに行く

一週間後、ホルター心電図は装着したままで、行動チェック表を持って行きます。

「受付を通さず直接診察室に来てください。」とのことでしたので検査室に向かいました。

行動チェック表を渡し、ホルター心電図を看護師さんが外してくれて終了です。

行動チェック表とホルター心電図を照らし合わせ、解析を行うので結果は一週間後になります。

ホルター心電図を外した後、みぞおち部分に湿疹ができていて、とても痒かったので薬を塗りを落ち着かせました。

一週間ホルター心電図を体験してみて感じたことは、私の場合は皮膚がとても弱く蕁麻疹も出るので、巻きつけているゴムにかなりストレスがありました。

今回一週間のホルター心電図でしたが、期外収縮(不整脈)の起きるタイミングによっては、感知できない場合もあるとのことでした。

結果、私の場合は所々で期外収縮が起きているということがわかりました。

症状の現れから診断結果については、下記の記事をお読みください。

一週間ホルター心電図の費用

3割負担で5250円でした。

動悸の発症と症状の経過

心臓を抑えている絵

ある夜、突然全身の血管が一瞬バンと弾けたような感覚が起きました。

その後は心臓付近の一箇所がキリリと時々痛み、「何だろう⁇」と思いつつその夜は眠りにつき、朝までグッスリ眠りました。

翌朝、起きると同時にまた心臓付近がキリリと痛むので、血圧を測ってみると血圧測定エラーになり、測かれないほどどうにかなっていることは一目瞭然だったので、急いで近所のかかりつけ医に行きました。

この時は頭痛や発熱はありませんでした。

そして病院で血圧を測りましたが、180以上あり脈拍も早いため即座に心電図を撮りました。

しかし、心電図は至って普通で不整脈も出ていないとのことで、降圧剤2種類をもらい2週間服用しましたが、血圧が下がりすぎてしまい、2週間後に1種類になりました。

医者

この段階でかかりつけ医は、「精神的なことが大きいかもしれないね。」と言いました。

その二週間、心臓はモヤモヤ、ピクピク、キリキリっと数時間に一度、その存在を知らしめるかのように何かを訴えてきて、動悸も二回ほど起こりました。

もう、心臓のことが気になりだすと、そこにしか意識がむかなくなり、「倒れるんじゃないか、死ぬかもしれない…。」と思い、倒れたときのために入院準備をしっかりまとめておきました。

そしてかかりつけ医に、「どうしても心臓のピクピクした感じが気になるので詳しい検査をしたい。」と訴えると、大きな総合病院へ紹介状を書いてくれました。

予約できたのは3日後でした。そして、その予約日の前夜の出来事です。

眠ろうと布団に入って数分後、心臓付近がモヤモヤし始め、それが次第にドキドキと大きな動悸となり、まるで自分の意思とは無関係に、心臓の位置を教えるかのように、どんどん加速していき、横になって寝ていられない状況になったのです。

起き上がると動悸はますます激しくなり、血圧を測ってみる150/80脈拍90 数分後170/80脈拍98とどんどん増えていき、頭に血が上ったような感覚はあるものの、頭痛はありませんでした。

そして、なにやら貧乏ゆすりのような震えまで出現してきて、「発熱か!?」と思い、体温を測るも35.3度しかなく、次は耳の辺りにメガネをかけているような妙な感じがあり、心臓が爆発しそうなほどの速さで動いていて、「これは只事ではない!」と思い「死ぬかも…。」と思いました。

救急車を呼ぼうと思ったのですが、世間では「救急車をタクシー代わりに使ってはいけない」云々の報道もなされていたので、とりあえず医者から処方されていた、「狭心症の発作時に使用するニトログリセリンを使ってみよう!」と思い説明書きを読んでみましたが、今の自分の症状と何かすこし違う気がして、この薬を使っていいのかわからなくなり、この地点でとりあえずスマホで自分の症状を入力してググッてみました。

すると「パニック障害」的なことがヒットしたんです、、、。

しかし、脳梗塞や心筋梗塞だと大変なので、#7119という症状の相談窓口があることを知り、ここで「今のこの症状でニトログリセリンを使用していいのか聞いてみよう!」と思い、電話しようと思ったのですが、この地点で動悸や震えはかなり治まり落ち着きを取り戻していましたので、しばらく大人しくしていると眠りについていて朝になっていました。

朝の地点でも動悸は多少あり、脈拍は速い状態でした。

病院

そして翌日、予約していた病院に行き、昨夜の症状を話し詳しい検査をしました。

診察は「詳しい問診、病状の起こり方や持病歴、服薬歴」「首、足、腹の触診」「聴診器による心音検査」で、この初診時、医師の表情は硬く、視線は頭の中の引き出しをまさぐるように一点に集中していました。

そして、「血液検査、心エコー、胸部レントゲン」の3つの検査を行い、結果は当日にわかりました。しかし、この3つの検査に異常なしだったんです。

私は「なんで⁉ほんとに⁉あの症状で⁉」と異常なしに驚きました。

その時の医師の表情は、先程と違い緩やかに言葉もゆったりとしていたので、何もないことに医師もホッとするのかなと感じました。

それだけ、しっかり初診時に神経をとがらせていることを垣間見ました。心臓とは止まってしまえば死に直結する部分であり、その症状は多種多様で緊急性のあるものと無いものがある中で、即座に見極めるのはまさに経験値が物を言うことは間違いないでしょう。

診察中の真剣な顔と安堵の顔に何やら「きちんと診てもらえてる安心感」が物凄くわきました。

血圧がこんなにも上がり、何らかのの痛みもあり、何もなっていないわけがない、何が原因なのかそれを知りたくて検査をした結果、何の異常も見受けられないという結果に正直驚きました。

そして医師の診断は、「考えられることは、期外収縮(不整脈)または胃炎などからもそのような症状があるかもしれないので、胃カメラをするか…そこまでの必要はない状態には見受けられますので、とりあえず次できることは、ホルター心電図と言って、体に心電図を取り付けたまま日常生活を送ってもらい、どの時点で不整脈が出ているのか調べる検査をすることになります。それやりましょうか?」とのことだったので、私は迷わずに「YES」と言いました。

私の症状の現れに間隔があるため、24時間ホルター心電図ではなく、一週間のホルター心電図になったのです。

そして一週間ホルター心電図が終了し、解析の結果を聞きに行きましたら、やはり期外収縮が発見されました。

しかし医師は「それは誰にでもあるくらいの程度のことで、若い人にもあるし僕にもあります。しかしそれは人それぞれ感じる人もいれば感じない人もいるんです。ですので心配することはないので、普通に生活していただいて大丈夫です。」と言いました。

それを聞いた瞬間、なにやらすっかり治ったような気分になったのですが、一つ気になっている症状があったので、この時に聞いてみました。

それ右耳の上あたりに眼鏡をかけているような、なんとなく押さえつけられている感覚が消えないという症状でした。

医師は「血圧の薬を飲んでいるということは、血管を広げているので、人によっては頭痛が起こることもあります。その時は対処療法として痛み止めを処方をするということはできます。押さえると痛いですか?」と聞かれたので「押さえても全く痛みはなく、むしろ押さえて揉みほぐすとスッキリする感じがします。」と伝えると、「それは神経からで、肩こりからきている方が濃厚ですね。」とのことでした。

色々検査をしてもらい、特に問題はないと分かったので、これからはあまり神経質にならず、野菜肉魚をバランスよくとり、運動を心がけストレスを解放するという生活で、気持ちを切り替えて行こうと思いました。

まとめ

この一連の出来事により、かかりつけ医の言っていた「精神的なことからきている。」という最初の見立ては間違いではなかったのだと、かかりつけ医への信頼が厚くなりました。

検査以降、症状はなく血圧も安定して今は過ごしています。

それから私は心臓のことに関して、インターネット上で医師の発信しているいろんな情報を読み漁りました。そこから読み取れるのはやはりパニック障害というのがはまるのかなと思います。

その「精神的なこと」に自分が当てはまる原因は、私自身が膠原病の持病を抱えていることと、80歳越えの両親と同居していて、両親が持病たくさん抱えているので、病院の回数も多く、自分が仕事をすることに限界がきてしまい、仕事を辞めたこと、そしてこの心臓の症状が起こった2020年3月、全世界を震撼させているコロナウイルスの発生により、「親に感染させてしまってはいけない!」という勝手なプレッシャーに押しつぶされたことによるものだと思いました。

そして私のかかりつけ医は両親も二週間に一回通院でお世話になっているので、何も言わなくても医師として行動を見ていて悟り感じたのだろうと思いました。

しかし不整脈には危険なものと問題がないものがあり、運動や精神的な興奮で脈が速くなる場合は心配はなく、脈がとぶ感覚や動悸やめまい胸痛などの症状がある場合、心臓病が隠れていないかなど原因を検査しておかなければ、それらの症状を放置すると、失神や脳梗塞、脳出血、狭心症、心筋梗塞、さらには突然死へとつながる恐れもあるとの事なので、気になる症状がある場合は、自分からも発信して検査を受けた方がいいです。

検査をして何もなければそれで安心ですし、万が一何かあれば発見できますので。

そして自分では気が付かない、忍び寄るストレスに気を付けていく事が大切だなと思います。

今回わたしの場合の体験談を書かせていただきましたが、自分がこの検査をするにあたり、ネット上に体験談が少なく、よくわからないまま検査にのぞんだので、今から検査される人への少しでも参考になればと思います。お大事になさってください。

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