まいにち笑顔のNyao Blog

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高齢者に免許自主返納の説得成功体験談

事故

近年、高齢者ドライバーによる事故が後をたたず、巻き込み事故も多発していますが、ニュースを見ていると家族の方が「免許証を返納したら?と話していたところだったんです。」と、インタビューで話す様子を目にした事がありました。

事故を起こすであろう予兆を感じていたと言う事でしょうから、ご本人も家族としてもとても後悔していると思います。

事故を起こしてからでは遅いです。高齢者の運転を周りの人が見て危険を感じるとすれば、早めに説得にあたることで、世の中から防げたであろう事故を無くしていかねばなりません。

高齢の親の運転免許証自主返納の説得が難しい

今、高齢のご家族の運転に不安を抱え、説得中の方もいらっしゃると思います。

そして精神的な面では、運転できなくなっていく自分を認めなければなりせんので、家族が返納を勧めたとしても、スムーズに話を受け入れてはもらえない傾向にあると思います。 実際、双方ともに頭を悩ませているご家庭は、少なくは無いのではないでしょうか。

実際に私の周りにも複数人いらっしゃいまして、日々心配で不安であると訴えています。

運転免許証返納を促す為には

幕

この先、更に高齢化が加速していく中で、マニュアルや答えの無いこの問題はとても深刻だと思うのですが、返納された方の中には自らの決断で返納された方、家族にアドバイスをされ返納された方、様々な理由で運転の人生に幕を閉じたと思います。

自主返納した方たちの、返納に至った経緯を収集する事で、今悩んでいるご家族やご本人の、返納する事への背中を押せる材料になるのではないでしょうか。

そして、返納した後の高齢者の生活がどのように変化したのかと言う声を拾い上げることで、不足した部分を把握し少しでも補えるような助成制度が確率する事で、本人と家族の方が納得し安心して返納できるような社会になる事が、痛ましい事故をこれ以上増やさない手立てになるのではないでしょうか。

我が家の高齢の父の決断

我が家の場合も家族の説得と、本人の決断までに1年を要しましたので、その経緯がどんなものであったのか、一つのケースとしてお話していきたいと思います。

運転

運転歴62年の父

父の運転歴は62年で無事故でした。ですので本人もその実績から、運転には大いに自信がありました。「この先も絶対に事故は起こさない」と言う自信です。この自信がとてもやっかいでした。その確固たる自信を傍が崩しに掛かる事はなかなか至難の業であります。

しかし、そんな父はあることがきっかけで80歳で運転を止め、車を手放すことを決意する事が出来たのです。

生活の中で様々な用途に使用していた車

車の用途としては、病院の送り迎えや買い物、ドライブでした。父の運転で両親は週に一度は必ずドライブに出かけていました。体の不自由な母はそれが唯一の楽しみでした。筋力が衰え足腰の弱り出す高齢者の暮らしの中で、車はとても便利な移動手段であることは言うまでもありません。

ドライブ中、目立ち始めた不注意

免許返納の2年くらい前から、ドライブから帰宅した母が、今日は父が信号無視をしただとか、スピード違反をしただとか、車線変更してはいけないところで違反をして、パトカーに追いかけられたが、自分とは気が付かなかっただとか、覚えていた道を忘れていたと言う話を聞く事が多くなってきて、私も我が目でその様子を確かめる為に、一緒にドライブに行くようにしました。

すると、その言葉通りで更には左右確認の甘さも見受けられ、駐車場から出る時にバックしなければならないのに前進してしまったり、本人も失敗に気がついていない様子ですので、こちらが指摘したとしも「そんなことはない」と否定ばかりで、どうしたものかと頭を悩ませていました。

もう、注意力が全くなく惰性で運転しているようにしか思えず、同乗していても気が気ではなくて、前後左右を始終警戒していなければならないと言った状態でした。これは、もう運転してはいけないと確信しました。

日常生活にも異変

迷う

事故を起こしてからでは遅い、万が一人を巻き込んでしまえば、その人の人生も奪うことになる事など真剣に話をして説得してみました。しかし本人は聞く耳を持たず、大丈夫の一点張りでした。

運転中はそんな状態ですので、日常生活でも似たようなミスが多発していました。物忘れが激しくなっていて人との約束を忘れたり電気を消し忘れたり、様々な管理がうまくできなくなっていました。

そんな矢先、父が風邪を引き病院でもらった風邪薬を飲んで運転をし、家を出て直ぐに電信柱にぶつけて車のフロントがかなり破損しました。電信柱ではなく人だったらと思うと背筋が凍りつきました。 そして父がフラフラしているので、これはもしや風邪薬のせいかもと思い、残りの数を調べてみましたらやはり飲み間違いをしていました。

この地点で風邪薬の管理もできなくなっていました。これはそもそも老化とか言う問題ではなく、アルツハイマーや認知症を疑うべきだと思い認知症専門医に診てもらうことにしました。

不注意が多発、認知症専門医へ受診

脳の絵

認知症を疑い病院に行く事を促したとしても、本人にはプライドもあり大丈夫!となかなか病院に行ってくれないと言う話を耳にしました。しかし電信柱に激突している父に反論の余地はなく、一回診てもらって何も無ければそれで安心だし、何かあれば初期に手立てをうてるからと説得をして連れていきました。

脳のMRIの撮影と認知症のテストを行いました所、アルツハイマーや認知症ではなかったのですが、昔小さな梗塞を起こしている後遺症が見られるとの事と、海馬が縮まってきて短期記憶がうまく出来なくなってきている事、脳の老化が進んでいるとの見解でした。

確かに父は25年ほど前に小さな脳梗塞を起こしていました。大事に至らずその時は後遺症もなく普通に暮らして現在に至っていました。

このままの状態で運転をするのは、非常に危険な状態であることは間違いないとの事でしたが、アルツハイマーや認知症ではない為、先生曰く「私には運転は駄目ですと言う権限はないので、ご家族で話し合われて下さい。」とのことでした。

専門医の診断を踏まえた上で話し合う

高齢者

そして、家族で話し合いました。その頃ニュースでは、連日高齢者ドライバーによる事故のニュースで社会問題化していました。そうならない為にも、脳の状態がわかったことで、本人もあっさりと納得して免許返納の決意をしました。

日常生活で明らかな異変を感じていたなら

日常生活の異変で、これは老化ではないだろうと感じたなら、思い切って一度専門医を受診し、判断を仰いだ方が話は早く安心だと痛感します。 父の場合余りにも日常生活でも、物忘れが激しくなっていたので、単に年のせいだけではないなと思いました。あの時思い切って受診して良かったと思っています。

運転免許証更新の認知症テストはクリアしていた

免許更新で行われるテストでは発見できない部分があります。人間誰でも年を取れば老化し、身体能力も衰えます。ですので脳も衰えていくことは避けられません。

その自然の衰えの中で、体調の悪い時や寝起きであったり、風邪薬を飲んで運転してしまったりする事で、更に正常な判断や迅速な対処ができなくなりますし、父の場合それが危ないと言う認識さえ思い浮かばなかったので、運転免許証保持者としてふさわしくない状態である事は間違いありませんでした。

はそんな脳の状態でも、免許更新で行われる認知症のテストは難なくクリアしていました。更新できれば自分は大丈夫だと自負し、周りの話もなかなか聞き入れませんでした。

これがとても厄介な自信になってしまいます。

何とか運転をやめさせたかったので、第三者の医師の言葉の影響は大きく響くこととなり、MRIで撮影した自分の脳の状態と、先生の説明と言葉が父の心を動かしてくれた事で、運転をきっぱりと諦めました。事故を起こしてからでは遅いです。後悔先に立たずでは済まされないのです。

運転を止めてからの生活

高齢者を守る手

外出が減る

実際に車の運転を止めてから、両親の生活は不便極まりない状態になりました。どこに行くにも車を使用していた為、その辺りをどう補って行くかは、周りの家族の課題でもあります。母は身体が不自由な為、楽しみにしていたドライブにもいけず、外出することが激減しました。

車が無くなった為、タクシーを利用していますが「介護タクシー」と言う便利なタクシーもありますので、こちらの記事も合わせてご覧下さい。 www.nyaoblog.com

適度な運動などで認知症予防

認知症の先生には、物忘れが進行しない為に適度な有酸素運動(散歩)や、外出して他者とコミュニケーションを取る事が、脳にはとても良い影響を与えるとアドバイスをもらっています。

しかし、父はほとんど家でテレビを見ているだけでほぼ動かないので、今まで運転で使っていた脳を補うほどの行動を、日常生活で出来ていない為、周りが声掛けをして運動を促すなど気を使わなければならないなと痛感しています。

タクシー代がかかるようになった

以前は通院にも車が大活躍だった為、タクシーを利用するしかなくなりました。その為タクシー代がかさばるようになりますし、タクシーを呼ぶ手間や待ち時間なども出てきます。

運転免許証返納による特典、助成制度

地域により返納した方への様々な特典があり、タクシー代の割引や店での割引を受けることができます。私の住むは地域ではタクシー代の助成制度は無い為、出費は免れません。しかし車の維持費からするとむしろ節約できています。

あとがき

運転免許は返納したら終わりと言う訳ではありません。その後の暮らしと言う部分で難題にぶち当たる事があります、返納後の精神面や生活について考える事が大切です。家族や地域で支え合って行かねばなりません。

運転中、不注意の増えてきた高齢者ドライバーの方と、運転免許証返納について話し合われる際は、ご本人の気持ちやその後の生活のサポートに関して、力を合わせて生きていくのだと言うことを理解し合い、お互い気持ちを寄せ合う事が大切ではないかと思います。 そして、なにより痛ましい事故が二度と起こらない世の中になる事を心から願います。