仕事を辞めたいけど、なかなか言えない…踏ん切りがつかない…そんな暗雲の中にいるのなら、一度、落ち着いて自分の心と向き合ってみて下さい。
何故なら、そうすることで自分が「なぜ踏ん切りがつかないのか?」という心の声が浮き彫りになるからです。
モヤモヤしてる状態って瞳が沈みがちですので、一度しっかり自分の気持ちと向き合ってみませんか?
仕事を辞めたい時は自分の心と向き合う
「仕事を辞めたいけどなかなか言えない」そんな時ってヤル気もうせて、何もかもマイナス思考に流れがちですよね。
私は仕事を辞めたいと考え出してから、実際に辞めるまで5年位かかりました。長すぎますよね。
今思えば何ともふんぎりの悪い、煮え切らない時間だったなと思います。
辞めたいなぁと思いながら決意ができず、転職サイトを見て「なんか良いとこあったら転職しよう!」と思いつつ、実際良さそうな会社があっても行動は起こさず、不満を抱えた状態で変わらぬ毎日を過ごしていました。
今、自分もそんな状態です!と言うのであれば、この記事を読み終わった後、沈んだ瞳がほんの少しでも晴れるお手伝いが出来ると幸いです。
ではまず、なぜ辞めたいのか…その理由を紙に書き出してみましょう。
なぜ辞めたいのか心に問いかける
不満や感じていることを、詳しく紙に書き出していき、心の不満を明確にしていきます。文字に起こしてみると、気持ちに存在感が現れ客観視しやすくなります。
その理由の例えとしまして
- 状況が辞めにくい(自分が辞めると残る人に負担がかかる)
- 引き止められる
- 人間関係(パワハラ、セクハラ、えこひいき、暴力、嫌がらせ、性に合わない人がいる)
- 仕事が辛い(爆裂残業、休日出勤、ノルマなど負担が大きい、責任が大きく受け止めきれない、押し付けなど)
- 給料や福利厚生(給料格差、上がらない虚しさ)
- 会社のしきたり(社風)
- 仕事が性に合わない(もともと苦手分野)
- 通勤が辛い(満員電車が苦痛)
- 身につくものが何ひとつない
- 嫌なことを断れずしんどい
- 教える立場でなかなか人が続かず辛い
- なかなか仕事が覚えられない
- もっと自分を生かせる仕事がしたい
- 時間が経たない
- 何一つ楽しくない
などなど、いくらでも出てきます。書き出せたら次に改善策を考えます。
不満に対する改善策を考えてみる
書き出した理由に対し、何らかの改善策がないか考えてみます。自分が書き出した不満を、誰かから相談されたと仮定して、客観的に考えてみると改善策も浮かびやすいです。
どうしても改善点が浮かばない場合は、信頼できる人に悩みを聞いてもらい、さらなる客観的アドバイスをもらうと、思いがけない打開策があるかもしれません。
しかしここで相談相手を間違えると、トンチンカンな答えが返ってきて、余計モヤモヤするので「決して他言しない」信頼できる人に相談しましょう。
信じていても時に人は、悪気無く人の悩みをポロっと他言してしまう場合もありますので、他言されてマズイことは社内の人には言わない方がいいです。悩みが一つ増えることになりかねません。
そして改善策をひねり出したら、それを実行していきます。少しずつでも状況が変わることで、自分の心境にも変化が現れ、今いるその場所でもうひと踏ん張りできるかもしれません。
逃げることはいつだってできます。「継続は力なり」ということわざがありますが、少しでも改善することができ、ほんの少しでも継続につながれば、それは心の大きな成長にもなります。
しかしどれだけ考えても、解決できない案件があるのも事実です。
そんな時は「環境を変える」=「辞めること」も一つの手段になります。辞めることは「甘えや逃げ」なのではないか?大切な誰かに「迷惑や心配」をかけるのではないか?と考えると、自分を押しころし我慢してしまう人もいると思います。
まじめな人ほど目の前の責任感を重視ししすぎてしまい、辛くてもそこから離れることは逃げなのではないか?と心が押しつぶされやすい傾向にあります。
しかしその辛い中、改善しようと試みたり、自分の考え方を変えてみたり、たくさん努力したけれど、自分の力だけではどうしても思うように改善できないことも実際にあります。
それを誰もわかってくれないこともあります。
「悩み苦しみ考え抜いた時間」があるのであれば、辞める事は甘えでは無いと思います。
がんばり悩みすぎてウツになったり、自分を傷つけてしまう事になるのなら、環境を変えてしまう事も一つの手段です。
そして改善策がうかんでも、解決に至るにはむずかしく「やっぱり辞めよう…。」そう決断に至ったのであれば、以下の事を考えなければなりません。考える事だらけですが、一歩さきの未来を見て行動できれば、その先に見通しの良い道が必ず繋がっていきますので、しっかり見ていきましょう。
辞めると決めたら考える事
勤めを辞めるとなると、後悔しないように万全の態勢を整えた方がいいです。一歩先を見ておかないと、とんでもない事態におちいることもあります。
ここからは転職するにともない、付帯する社会保険などの手続きや、次の職場の話になります。
●いざ辞めるとなった時の社会保険の移行
【今まで社会保険があった場合】・・・次の転職先に社会保険制度があれば、その転職先で手続きを行ってくれる。
【離職期間がある・無職になる・転職先に社会保険制度がない場合】・・・移行のすべての手続きを自分で行わなければならない。
●今まで給料引き落としの為、金額を気にしていなかった場合の懸念。
- 自分で管理するとなると、時にその保険料や税金額に驚くことがある。
- なにより、就職先が決まっていない場合、そういった支払いに追われ、貯蓄がないと生活ができなくなる。
- 貯蓄があったとしても、次の職場が決まるまでは、どんどん失費だけが先走りして、自分自身も息切れをし余裕がなくなってきてしまい、まともな判断もできなくなり転職先も妥協せざるを得ないことになる。
辞める時に転職先が決まっていたとしても、いざ勤めてみると何か違う!前の会社の方が良かった!と後悔することもあります。これは勤めて見なければわからない部分です。
私が転職に懸念していたのはこの部分でした。若かりし頃なかなか思うような職場にめぐりあえず、「職場探しと恋人さがしは似ているな」と、変な結び付けまでしていました。
転職ジプシーになるとそれもまた非常にしんどいです。そのうち心が病みだし「働くっていったい何⁉」と働くことに疑問を抱いたりしていました。話がそれました…。
ですので退職にはさまざまなリスクをともなう為、覚悟も必要になってくるということになりますが、これらを踏まえて決して焦らずに、しっかりと一歩先を見て行動することで、失敗やリスクも回避できると思います。
まとめ
「仕事を辞めたいけど言えない…そんな時は自分の心と向き合ってみよう」というテーマでしたが、そもそも仕事を辞めるべきなのかを自分に問いかけてみると、答えも浮き彫りになってきたのではないでしょうか。
無理に動く必要がないと思ったのなら、「辞める気持ち」はまだ熟していないのだと思います。
目の前にある問題に心が蝕まれている時は、どうしても視野がせまくなりがちです。一歩引いた場所から客観視して、その辞めたい理由と向き合い、自分で出したその答えの先で、「自分はどうすべきか・そこには何があるのか」を想像し考えてみてください。
視野が広がり未来を見定めることができれば、「言えない…。」という部分に関しても、ゆるぎない心が伝える力になってくれる事でしょう。
あなたの心の中から「仕事を辞めたい、けど言えない…。」という気持ちに答えが出て、書いた紙を後から見返した時に、笑いとばしている自分がいると想像して、ぜひ明るい未来を切り開いて下さい。