私は自転車通勤を8年間続けています。
最初の4年はサイクリング車で、後の4年は電動自転車です。
月曜日から金曜日まで、片道5キロで所要時間30分(往復10キロ1時間)をかけて通勤しています。
元々は電車通勤でしたが、遅延が案外多く人混みも苦痛に感じていて、健康のためにも自転車通勤に切り替えよう!と決心したのが始まりでした。
慣れるまでは体がしんどかったり、雨の日は電車を使用していましたが、自転車通勤に慣れてくると雨の日も平気になり、今はどんな天候の時も必ず自転車で通勤します。
8年間の自転車通勤で様々な経験をしていますので、これから自転車通勤をしてみようかとお悩み中の方の参考になればと思います。
自転車通勤歴8年の私が感じた注意点、紫外線・暑さ・寒さ対策!
まずは、自転車通勤ってどんなメリット・デメリットがあるの?
と言う所からお話していきたいと思います。
メリット
実費で通勤している人は経費が浮く
ダイエットになる(実際、下半身が強化されています)
季節の変化を肌で感じられる
デメリット
天候の悪い日が大変 。(毎日、天気予報をチェックは必須)
事故に注意が必要。(自分が気をつけていても車が突然突っ込んできたり、子供が曲がり角から飛び出してきたり、左折車に巻き込まれそうになったり、なかなか回避できない事故もある)
途中でのパンク。
盗難に遭う可能性がある。
鍵を落としてしまうと乗れなくなる。
雨の日の注意点
雨の日の事故はとても多く見かけます、スリップして転倒したり、傘をさしながら歩道を運転していて、すれ違えずに車道に転落するなど予期せぬ危険がたくさんあるので、必ずレインコートを着用して下さい。
雨の日は普段狭い道を通っていると、車、歩行者、自転車で混雑するので、時間に余裕を持って出掛ける。
側溝の鉄板が雨で滑りやすくなっているので気を付ける。
特に傾斜の付いた鉄板には注意する。
必ずレインコートを着用する(靴カバーも販売されている)※レインコートを着用する際には、夏場はサウナスーツのようになり、汗をかいて肌に張り付くので、腕カバーをしたり薄手のパーカーを着るなどして、汗を吸収するようにしておくと、レインコートに汗がダイレクトに付きません。
季節毎の注意点
季節によっても注意点が大きく変わってきます。
季節ごとの注意点を見ていきましょう。
春
新生活の始まりとなるこの季節は、朝の通勤通学の時間帯は、歩行者も自転車も車も一気に往来が増加し、危険も増加しますので時間に余裕を持ち出かけましょう。
春は気温の上昇と共に、誇りっぽさや花粉がダイレクトに全身に浴びせ掛かりますので、花粉症の方は特に辛い季節になります。
メガネやマスク、帽子(風で飛ばされないようにグリップで止めたり、ゴムをつける)やスカーフなどの対策が必要となります。
5月は急激に紫外線も強くなるので、日焼け止めクリーム対策も必要になります。(数年後シミにしないためにも)私は自転車通勤を始める前は、ほぼシミはなかったのですが5年目辺りからかなり目立つシミが出始めました。
それまでは、日焼け対策はほぼしていなかったです。今はシミを増やしたくないので、完全防備をしています。
夏
夏はとにかく暑いです。突然の夕立が多いのでレインコートは常備しておいた方がいいです。
女性の方は日焼け止めは必須です。何もしていないと即座に日焼けますし、数年後にシミだらけにならない為にも対策は必須です。
春と同様に紫外線対策は更に必要です。
気温が高いため、体を覆い隠し過ぎると熱がこもってしまいますので、通気性のいいUV効果の高い素材を選ぶといいです。
熱中症対策には、保冷剤をタオルなどにくるんで首に巻いたり、保冷ベストも役立ちます。
帽子の中に断熱シートを入れて、そのシートと帽子の間に保冷剤を入れると、かなり快適にひんやり頭を守ってくれます。
ただ、職場に冷凍庫がない場合、帰宅時が昼間になる方はこの対策ができないので、帽子の中に断熱シート(100均などで販売)を忍ばせるだけでもだいぶ違ってきますのでやってみてください。
通勤距離が長い方は、途中で水分補給が必要です。
会社に着くと、途端に汗が吹き出してくるので、メイクをしている人は崩れ対策やメイク直しが必要ですし、着替えもあると安心です。
秋
この季節は、自転車ライフに最適な気候となりますので、晴れた日は何とも爽やかな風を感じ、自転車を走らせることが出来ます。
しかし、朝昼晩の寒暖差がかなりあるので、少し涼しいかなと感じる日は、上着やストールなどを持っていた方が安心です。
冬
とにかく寒いので、防寒対策は必須です。
フードつきのコートのフードを被ると暖かいです。(自転車通勤の方は結構、被ってます。)
マスクをしていると風も風邪も防げます。
女性の方は防寒用の巻きスカートもおすすめです。※かなり冷え方が違ってきます。
手袋は革やビニールは冷えますので、モコモコの分厚い毛糸で編んだものが暖かいです。
靴も皮やビニールは冷えますので暖かい靴下を履く。
ムートンブーツにカイロを入れると最強です。
冬の雨の日・・・寒さが増し、かなり過酷です。コートの上にレインコートを羽織るのでワンサイズ大きめにすると楽に着れます。
積もらない程度の雪の日・・・通勤は可能ですが、雨と同様かなり濡れますのでレインコートは必要です。明らかに積もっている時は危険極まりないので止めておきましょう。
自転車通勤を始めるに当たっての注意事項
自転車通勤を始める前に、自分の通るルートの安全や、所要時間を確認しておくことをおすすめします。(信号が多いルートですと、「止まって~発進」する動作が多くなるため時間がかかります。)
走行前にはベル、ライト、ブレーキや空気圧、タイヤの溝の減りなどの点検をする。
ブレーキ左ブレーキバー(後輪)からかけて、次に右ブレーキバー(前輪)をかけ、両方併用してかけてください。※急に前輪だけにかけると、前輪にロックがかかり転倒の恐れがあり、後輪にだけかけるとスリップする恐れがあります。
自転車レーンのある所は、その上を走る。逆走してはいけません。
路上駐車している車の横を通り抜ける際は、ドアが突然開くこともあるので注意する。
前を走る人を追い抜く時、前の人が突然進路変更し、衝突する場合があるので注意する。
車道から段差のある歩道に進入する時に、角度をつけずほぼ水平状態で突入するとスリップのおそれがあるので、ゆっくり進入する。(何人もこけた人を目撃しました。)
夕刻になればライトは必ずつける。無灯火は大変危険です。
ひったくり被害に遭わないために盗難防止ネットを使用する。荷物の飛び出し防止にもなります。(信号待ちや、立ち話中も危険。)
女性の方はロングスカートや、薄手の長いカーディガンは着用しない方がいいです。(何人も巻き込まれて困っている方に遭遇し、必死に一緒にとりました。)
信号待ちなどで止まる時に、利き足ばかりで止まっていると、骨盤の歪みが現れ左右の足の長さも変わるので、意識して両足で止まった方がいいです。(気が付けば全身の歪みに通じます。)
寝不足や体調の悪い時は、注意力も低下しがちなので運転は控える。
突然の雨に見舞われる可能性があるので、簡易レインコートと鞄を入れるビニールを常備していると安心。
飲酒運転禁止
自転車保険に入る。
スマホやイヤホンについて
スマホのながら運転は禁止、イヤホンで音楽を聞きながらも大変危険です。
イヤホンについては法律で明確には禁止はされていませんが、周りの音が聞こえないほどの音量で運転をしてはいけません。
実際に禁止している自治体も有りますので確認しましょう。(違反は罰則が有ります。)
実際に死亡事故も起きているので、一層のことイヤホン使用は控えた方がいいです。後悔先に立たずなので。
私は信号のない十字路で、車と衝突しかけた人を何回も見ました。
本人は音楽を聴いているので知らん顔ですが、車の人は怒鳴り散らし追いかけてもめている人もいましたし、かなり危険ですので使用しないほうがいいです。
スマホに関しても、操作に夢中でぶつかる寸前まで気が付かない人が多々います。
自転車同士で衝突しても、かなりの衝撃がありますし、道路に転倒し自転車もこわれます。
そこに車でも来ようものなら取り返しのつかないことになります。
朝の通勤時は急いでいる人や暴走している人も多いので、常に周りに注意して走行しましょう。
自分の身を守れるのは自分だけですし、自分の身を守る事は相手の身を守ることに繋がっていくので、ぜひ気を付けて運転してください。
自転車通勤を8年間続けてきて感じる事
40歳から始めた自転車通勤ですが、それまではよく風邪を引いたり、体調を崩しがちでしたが、気がつけば全く風邪をひかなくなりました。
電動自転車に変えてからは、楽になりすぎて物足りなく感じるので、たまに電源オフで走ります。
40代になれば代謝も落ちて、痩せにくくなりますが、自転車通勤を始めてからはずっと同じ体重、体型を維持しています。
人間の体の筋肉の7割は、下半身に集中していると言われているので、自転車通勤は下半身を鍛える事にもなり、健康維持にも一役かっていると思われます。
8年間の走り続けてきて感じる事は、やはり朝の通勤の時間帯は皆急いでいるので、歩行者も車も自転車も危険な行動をよく見かけます。
そして、事故もかなりの頻度で目撃しますので、時間には余裕を持って出掛けましょう。
走る前には自転車のメンテナスも必須です。
空気が抜けていると車体が重く感じますし、電動自転車の場合はバッテリーの減りも早まります。
ブレーキに関しては、ききが悪くなっていたり、ワイヤーが切れかけていたりすると危険ですので、しっかりメンテナスしましょう。
私は1度、走行中にブレーキをかけたときに、ワイヤーがブチ切れてしまい、そのワイヤーが顔面をかすめて大変驚きました。予期せぬ出来事でした。
快適なサイクルライフを楽しむ為にも、走る時はルールを守り、譲り合いの心を持ち安全運転で事故のないよう心掛けましょう。