アルツハイマー型認知症の父の、日常のおとぼけ談をお届けしたいと思います。
アルツハイマー型認知症といっても、父は初期段階でまだまだしっかりしているので、症状が進行しないよう日々の会話を大切にし、散歩や運動も欠かさないように頑張って過ごしています。
そんな、日常の一コマになります。
クスクスっと笑っていただけると幸いです。
アルツハイマー型認知症の父のおとぼけ談~大好きなアイスの注意事項
父はアイスの「あずきバー」が大好きで、よく食べているのですが、先日、食べている時に予期せぬ出来事が起こったんです。
その日も、いつものように、嬉しそうに父が「あずきバー」を食べていました。
すると突如、父がこう叫びました。
父「うわっ!うわぁ~折れたっ!」
私はアイスの棒が折れたのかと思ったのですが、「えっ?どうしたの?」と聞くと、
父「は、は、は、歯が折れた…」…と…。
「あずきバー」ってカチンコチンに凍っていると結構な硬さで、思いっきり噛まないと食べれないので、いつものように勢いよく噛んだものの、毎回「あずきバー」を噛まされる歯には限界が来ていたのでしょう…。
父の歯を見に行くと、見事に真ん中の前歯の横の歯が折れていました。
歯抜けのマヌケ(笑)
直ぐに歯医者の予約をして、後日、歯を治療に行って一件落着しました。
また歯が折れたら大変なので、私は父に忠告をしました。
娘「もう歯も弱ってきてるからさ、あずきバーを食べる時は、冷凍庫から出してしばらく時間を置いて、柔らかくなってから食べて。」
父「ほいほい、おっけぇ~👌」
さすがに、歯が折れたのはインパクトのある出来事なので、忘れずに今後は注意して食べるだろうと思っていました。
それから数日後、父がお風呂上がりに、またまた「あずきバー」を求めて冷凍庫をあさっていましたので、私は「大丈夫かな…覚えているかな…」と様子を観察していました。
すると、「あずきバー」を2本持ってきて、一本を母に差し出しながらこう言いました。
父「母さん!気ぃつけーや…これ食べる時にな、歯、折れた人がおるから!」
娘(心の声)「それ…あなたですから-!!!!残念!」
もう吉本新喜劇のようにズッコケました。
自分の歯が折れたことを忘れたわけではないのですが、言葉のチョイスが少しズレてきているのは、アルツハイマーの症状の一つなのかなと感じています。
それでも、歯が折れたことを人に伝えなくては!と言う行動が拍手もんなので、良しとします。(^-^)
なにごともポジティブに笑いを忘れないこと。その心を温めながらこれからも過ごしていきたいです。
笑えないおとぼけ談
父との日常は、こう言った出来事がしょっちゅうあり、毎回笑わせてもらってます。
しかし、ときには笑えないこともあったりします。
それは火の取り扱いです。
ガスコンロなので消し忘れると怖いので、父には「火は使用しないで。」と話していますが、言うことを聞いてくれずに使用することがあって、火元を離れてしまい吹きこぼしたときは、さすがに私は激オコになりました。
それでも本人は「たまたまじゃ。」と悪ぶった様子で反抗期の子供みたいな態度をとってきます。
元々の性格もありますが、こう言った笑えないときの対処が難しいなと感じることはあります。
伝えたいことがなかなか伝わらないジレンマと言いますか…怒っちゃいけないと言う自分との闘いと言いますか…ホントに子育てに通ずるものもあって、反抗期をどう解きほぐすか⁉とゲーム感覚で向き合ってみたりしています。
物事は一つの方向からみてしまうと、解決策を見逃すことがあるので、思いっきり角度を変えてみるよにしています。
そうすると、イラっとしたときは、逆に(* ̄▽ ̄)フフフッ♪と笑って気分を切り替えることで乗り切ることもできます。
これからも工夫をこらしつつ、笑いを忘れずに過ごすことを心掛け、父の反抗期的態度に屈しないよう頑張りたいと思います。(笑)