この記事では「逆境を乗り越えるときに心得たことや感じたこと」などをお伝えしたいと思います。
実体験による人生の逆境で「倒産、破産、離婚、浮気、自殺、借金他」などが一気に押し寄せてきた時、いったいどういう心得を持っていたのかお伝えしていきたいと思います。
「逆境」を乗り越える時に心得たこと
人間は生きていれば、必ず大なり小なりの苦難がおとずれます。
そんな時、あなたはどうしていますか?
どんな辛い出来事が押し寄せようと、乗り越えるための強い気持ちが、常に心に備わっていたなら冷静に対処できることでしょう。
しかしそれは、決して簡単に手に入るものではなく、幼い頃から人の愛や切なさ喜びや苦しみにふれ、様々な経験をする中で自然と心に蓄積されて行くものだと思います。
ですので、苦難をくぐり抜けてきた数が多い人ほど土壇場には強く、今おしよせている苦難の一歩先を想像し考え行動することで、その苦難を最小限におさえることを学び心得ています。
こんなことわざを聞いたことは有りますでしょうか?
若いときの苦労は買ってでもせよ⁉
「若いときの苦労は買ってでもせよ」
ということわざがあります。その意味は「若い時に自ら求めてでもする苦労は貴重な体験となり、のちのち必ず役立つものである」と言う、昔からの教えです。
それはそうだなと思いますが、この言葉を目上の人から何か物事を無理矢理に押し付けられるときに使われたとなると、その人に都合の良いように使われただけで、受け取る側にとっては、悪い印象のことわざになりかねません。
それでも「よっしゃー!やってやろーじゃないの!」と前向きになれたり、ガツンと「こーこーこういう理由でお断わり致します。」と論破できる人なら、上手く世の中を渡っていけると思います。
しかし実際は「断る」ということは、なかなか勇気もいりますし、委縮してしまったりもします。
それでもその時に試行錯誤し、苦労を乗り越えることで「光」を見い出す力が身についていきます。
そういう体験を重ねながら人は強さを養っていきます。
ですので、「若い時の苦労は買ってでもせよ」は生きていく中で、いつしか「自分でそう感じた」ときに真の意味になると思います。
そのようなことわざを踏まえつつ…。
「逆境」を乗り越えるヒロインから得たこと
しかし実際には自分だけではどうしようもない苦労や苦難もありますし、幸せそうな人と自分を比較してしまったり、辛さに押しつぶされてしまいそうになることもあります。
できれば苦難には出会いたくないというのがホンネですよね。
ですので、そんなときは苦難を乗り越える本や映画やマンガが一役買ってくれたりします。
実際に私はそうでした。
幼い頃、TVで世界名作劇場という30分枠の一年スパンくらいで次作に変っていくアニメがあり、小学生の間は夢中で見ていました。その数々の物語の主人公たちの立ち居振る舞いから、様々なことを感じとり学びました。
「逆境や苦難に負けず、人を思いやり優しく前を向き生きていく、主人公たちのようになりたい!」と思ったわけではないです。
時代背景も国もちがっていたので、自分なら耐えられないだろうと、今いる自分の環境の温かみを子供ながらに感じていました。
なのでその主人公たちからは「どんなに辛いことがあったとしても、下を向いてしまったら何も見えないから、前を向くことが大切なんだ、負けてはいけないんだ。」と言うことを感じました。
そして大人になり、まさに人生の逆境にぶち当たったとき、その思いが大活躍をしたのです。
なので私は「若い時の苦労は買ってでもせよ」ということわざを、TVの中のヒロインを通し感情移入しまくったことで、自ら経験したことのように感じていたのだと痛感しています。
では実際に逆境にあった時、どうなったのかについてお話します。
実体験「逆境」で心得たことや感じたこと
私の人生の逆境は29歳の時「倒産、破産、離婚、浮気、自殺、借金、連帯保証人、ノイローゼ」が突然、まわりから一気に押し寄せてきた時でした。
これは嫁ぎ先で巻き起こったことでしたが、この時わたしは突然変貌した夫や、その周りの人々の慌てふためき、大人たちが言い争う中、足元で笑っている子供を見て、「これは本当に自分に巻き起こっていることなのか⁉」と、色々なドラマのあらすじをミックスしたような、夢か現実かわかないハザマにいるようでした。
しかし、そんなさなか発揮したのが、あの幼い頃アニメで見て「感じ持ち続けてきた気持ち」でした。
「負けてはいけない!下を向いてはいけない!どこかにきっとどこかに解決策があるはずだ!」と、自分をふるいたたせ、周りに心かき乱されたとしても冷静になり、一歩先や周りを見て行動しました。
その心得が当時の自分を支えました。それは長い年月が経った今振り返ってもそう感じます。
結局、当時は心をズタズタに引き裂かれ、悲惨な結末となりましたがそれも経験です。その先から自分がすることはただ一つ「生活の立て直し!再生する!」ということなので、心のキズにフタをして、その先の未来に向かい必至に働き生きました。
途中、病気も発覚し身体を労るヒマはなかったので、体調をどんどん悪化させてしまいました。
そして子育てを終えてホッとしたとたん、やってきたのは高齢の親の介助です。介護まではまだいっていませんが、その内やってきますので覚悟しています。
全て自分の人生だと前向きに受け止め、命ある限り周りの人を大切にし助け合い生きようとさえ思います。
そう思える心に出会えたのは、世界名作劇場の主人公たちのおかげです。物凄い影響でした。
もしも自分の人生の中で溺れそうになったなら
新たな自分や価値観に出会えるときだと前向きにとらえる。
視界を目の前だけではなく、自然や世界に向けてみる。
- 情報を集めてみる。
自分の人生の中で溺れそうになったとき、その時こそが「新たな自分や、新たな人生の価値観」に出会えるときだと感じています。
今、辛い出来事に押しつぶされそうになっているのであれば、そこから抜け出せる小さな光がどこかにないか、自分だけではたどり着けない考え方もたくさんあるので、情報を集めてみたり、視界を目の前だけではなく、自然や世界に向けてみるとまた違ったものが見えてくるかもしれません。
実際に私もそうすることで、人生の逆境にたった時に感じたことがあります。生きていると、青空や鳥の声、季節の移り変わりなどを感じることができます。自然も生きています。人間もその一部であること。自分が今その中を生きていると言うことに視点をずらすことで、感謝の気持ちがあらわれました。
悟りを開くではありませんが、それに近いものがありました。
もし今、溺れそうになっているのなら、もがき苦しんでいるその心をあきらめないで、ほんの少しずつでも動かし続けて苦難や逆境の水面に抜け出してほしいです。
そして未来で笑っていてほしいです。
「逆境」を乗り越えるために大切なこと
「逆境」を乗り越えるために大切なことは…。
- うつむかず前を向き今を生きる。
シンプルすぎる答えですが、それにつきます。
冒頭で述べました「人間生きていれば、大なり小なり苦難が訪れる。」というところに関してですが、ある人からみれば私の苦難はたいした苦難ではないかもしれません。しかし、ある人から見れば現実離れした話でついていけないと感じるかもしれません。
実際に世の中には計り知れないくらい、苦しい思いをしている人がいます。その人が笑いながら話していると、とても心を打たれますし、「この人が苦難を乗り越えた先の笑顔にわたしは出会っているんだ」と思うと嬉しくもなります。
だから逆に逆境や苦難のさなかにいる人に出会うと胸が痛くなります。だから誰かがこの記事を読み、前向きになって頂けたらと言う思いを込めて書きました。
逆境を乗り越えるための強い気持ちは、どこにも売っていません。自分でしっかり養えてこそ、辛い出来事を乗り越えることができます。
なので小さくても大きくても、逆境に出合ったときに心得えることは、シンプルですが「うつむかず前を向き今を生きる。」と言うことになります。
逆境や苦難がおとずれようとも、負けない強い心をつかみとれるチャンスととらえ、その先の光を見いだし乗り越えることができる自分を確立することで、心が行き止まりにならない人生をめざしてほしいと思います。