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「住宅用防災警報器」電池寿命の10年目に切れた!交換手順と定期点検

「住宅用防災警報器」電池寿命の10年目に切れた!交換手順と定期点検

点滅する警報機

明け方5時前に1階で寝ていた父が、2階で寝ている私に声をかけてきました。

「どこからともなくピッと音がして誰か喋った!」と奇妙な事を言うので、耳をすませて音のありかを辿っていきました。

すると冷蔵庫の上の壁に設置してある、住宅用火災警報器のボタンが赤く点滅していました。

寝ぼけマナコで三脚を持ってきて警報器を取り外し、ボタンを一度押してみるとピッと音が鳴り「電池切れです」と音声が流れました。

警報器の側面に貼ってあるシールには「2009年12月設置」と記入されていました。

警報器の専用リチウム電池寿命は約10年なので、まさに10年目での電池切れと言うことになります。

住宅用火災警報器に関しては2006年6月1日に改正消防法が施行され、新築住宅の居室や階段上などに住宅用火災警報器の設置が義務付けられました。

皆様のご自宅にも設置されていると思いますが、その名のごとく火災の煙や熱を感知し音声やブザー音で警報する警報器でありますが、故障していたり電池が知らぬ間に切れていたなんてことがあっては、宝の持ち腐れになってしまいますので、設置してから何年も動作確認をされていない方は一度確認してみて下さい。

義務化以降に新築された方は、天井に埋め込み型の宅内配線から電源を引いた、電池交換不要のタイプのものだと思いますが、そちらも定期的に動作確認が必要ですので、やってないよ~と言う方は是非確認してみて下さい。

我が家は設置が義務付けされる前に建てた家なので、埋め込み型では無く4か所壁面に取り付けています。

連動型ではなく単独型の熱で検知するタイプを台所に、煙で検知するものは居間に設置しています。

メーカーは電池が切れた際、設置後10年経過している場合は、製品本体ごとの交換を推奨していますので、今回一気に交換することにしました。

交換の際に脚立などをご使用になられる時は、転倒にくれぐれもご注意下さい。

電池電圧は気温が低くなる夜間に低下するため、電池切れは夜間に検出されやすくなっているようで、電池切れのメッセージの鳴動開始を遅らせ眠りを妨げないように「電池切れ警報遅延機能」がついていて配慮しているそうです。

SH6010Pを使用していたのでホームページで確認しましたら、この機種にもしっかり備わっていました。

それでも明け方のお知らせとなりました。

できれば後1時間遅く知らせて頂きたかったです。

そんなわがままはさておき、本題の交換した警報器のご紹介にまいります。

「住宅用防災警報器」Panasonic「ねつ当番、けむり当番」

警報器

これらは2014年に発売された商品ですが、購入した商品の製造日は2019年4月でした。

そして2019年2月には新商品も発売されているようですので、ご検討中の方はホームページをチェックしてみてください。

ねつ当番薄型定温式SHK6040P

熱を検知して警報する機能を持っています。

検定品(型式番号:住警第26~119号)です。

定温式住宅用防災警報器として設置できますが、消防法に規定された「自動火災報知設備」には代用できません。

警報する機能は持っていますが火災の防止器ではありません。火災などによる損害については責任を負いかねますのでご了承ください。

けむり当番薄型2種SHK603039P

煙を検知して警報する機能を持っています。

検定品(型式番号:住警第26~117号)です。光電式住宅用防災警報器として設置できますが、消防法に規定された「自動火災報知設備」には代用できません。

警報する機能は持っていますが火災の防止器ではありません。

火災などによる損害については責任を負いかねますのでご了承ください。

殺虫剤を使用になる際は検知するおそれがありますので注意下書きに従い使用してください。

煙の粒子が反射する光により動作する仕組みになっていますので、密閉された空間で大量の煙が滞留すると動作する可能性があります。

ただし少量のたばこや線香の煙で動作する可能性はほとんどありません。

仕様

ねつ当番とけむり当番の仕様・付属品等はほぼ同じですのでまとめておきます。

重さと厚みが若干違います。

【電池】専用リチウム電池(SH384552520)(3V)×1個 

【電池寿命】約10年 

【火災警報音量】1mにて70dB以上(検定基準) 

【寸法】ねつ当番:Φ100㎜×約36㎜(取付ベース含む) けむり当番:Φ100㎜×約26㎜(取付ベースを含む)

【質量】ねつ当番:約100g(電池含む) けむり当番:約110g(電池含む) 

【使用周囲温度】0℃~+40℃ 

【引きひもの長さ】約80cm

付属品

●取付用木ネジ(3.5×25mm)2本 

●石こうボード用取付プラグ2本 

●専用リチウム電池1個 

●取扱説明書(保証書付き)1枚

「住宅用防災警報器」のセット方法

専門家によるメンテナンスは必要なく、AC100V式の場合は電気工事の資格が必要ですが、電池式の取り付けに資格は必要ありませんので、ドライバー1本でかんたんに取り付けできます。

警報機の中

  1. 裏面の取り付けベースを押し付けながらひねり開ける。

  2. 専用電池を黒い↓の箇所にハメ込みます。電池にはフィルムが付いていますが剥がさずそのまま入れます。線は赤(+)白(-)の向きを間違えないようご注意下さい。ねつ当番とけむり当番とでは、赤と白の向きが逆でしたので更にご注意下さい。

  3. 側面に設置日を油性ペンで記入する。

  4. 警報停止ボタンを押し動作確認をする。結構な音が鳴るので昼間にされた方がいいと思います。(6カ月に1回以上の定期点検をしてください。)

  5. 設置する。天井や壁面に取り付けベースを取り付け設置したり、壁にネジを取り付け絵や時計を掛けるように取り付けられます。

  6. 引きひもを垂らす。

音声警報音について

「ピュー、ピュー、火事です、火事です」とけたたましく、高齢の方やお子様にも聞き取りやすい周波数帯の警報音と音声で火事を知らせてくれます。

止める時はボタンを押すかひもを引きます。

1mにて約87dB~90dB(ピーク値)(検定(鑑定)基準にもとづく自社測定による)品番によって異なります。

【音の大きさの目安】100dB:電車が通るときのガード下 90dB:大声による独唱、騒々しい工場内 80dB:ピアノ、地下鉄の車内(窓を開けたとき) 70dB:騒々しい事務所 60dB:普通の会話

廃棄について

ねつ当番、けむり当番、専用リチウム電池は表面の透明フィルムは剥がさず、コネクタ部分に絶縁性のあるテープなどを巻き、それぞれ各市町村で定められた方法に従い廃棄する。

「NS」マークから「検」マークへ

警報機新と旧

購入した商品は現在設置していた商品とほぼ同等の商品で後継品になると思いますが、2014年発売で形は5年経っても同じです。(右側が旧式)

「NSマーク」は第三者機関である日本消防検定協会が、総務省令で定める消防用設備等の技術上の基準に適合した製品に表示が認められるマークでしたが(写真右側はNSマーク)、2014年4月の省令改正施行により総務大臣による国家検定制度が始まり、合格品には総務省令規定の「検」マークを付けて出荷され、名称を「住宅用防災警報器」とし、従前の機種は2015年4月1日以降日本国内向けの製造・輸入が禁じられ、2019年4月1日以降は販売や取付についても禁止となる事が規定されました。(今回購入分は「検」マーク)

2019年3月31日までに家屋に設置された「検」マークのない住宅用火災警報器は、本体に記載された有効期限まで(自己試験機能付機種では要本体交換のサインが出るまで)引き続き使用できるとしています。

ワイヤレス連動型について

我が家は単独型を設置していますが、ワイヤレスの連動型もあり、2階建や3階建てお年寄りやお子様がいらっしゃるお宅にはおすすめのようですのでまとめておきます。

  • 「ワイヤレス連動型」は電池式で配線不要のワイヤレスで、離れた部屋に煙が広がるより先に火災発生を家中一斉にすばやく知らせることができ、けむり当番とねつ当番を混在して連動可能 で、親器1台に子器14台、合計15台まで連動できるので多くの部屋に設置可能です。

  • 子器~子器間で電波が届かない場合は、親器が電波を中継し約1日に1回、親器・子器間で自動的に電波チェックを行い、異常があれば音と光でお知らせ。

  • 登録は親器と子器を近づけて登録ボタンを同時に押すだけで、動作試験も親器か子器のうち1台を操作するだけで、すべての警報器が連動して動作試験が可能。

  • 火元と連動している他の部屋との警報メッセージを変えて、「火元がどこか」をわかりやすくしていて、親器・子器に関わらず、火災を検知すると全ての警報器が連動して警報します。火元以外の部屋で警報音を止めると、火元以外の警報音がすべて停止。鳴っている部屋が火元であるとすぐにわかり、火元で警報停止操作をすると全てが連動して警報停止します。

あとがき

火災警報器取付た壁

全て取り換え完了!これで一安心して眠れます。

しかし今回、交換するにあたり感じたことがあります。

私自身は交換に関しては簡単にできましたが、警報器は高い位置に設置してあるので、八十歳を超えた高齢の親には取り外しや設置が危険で無理でしたし、電池のセットもプラグが小さい為、我が家の両親がどんくさいのかもしれませんが全く出来ませんでした。

そして耳の不自由な母は、全く警報音に気が付けませんでしたので問題点が多いなと思いました。

父はと言うと音は聞こえたものの、何が何処で鳴っているのか認識できず、ボタンは赤く点滅していたのに気が付けませんでした。

それを踏まえて、今回、高齢の両親と一緒に警報器の取り扱い方や重要性、設置場所について再確認し、設置後10年経過した現在改善しなければならない点にも気が付けました。

聴覚障害者には警報音に連動して高輝度の点滅光を発生させるタイプや、警報音に連動して特徴的な強い臭気(ワサビの刺激臭成分「アリルイソチオシアネート」)を発生させるタイプがあることを知りましたので、この電池切れが良い勉強になりました。

そもそも警報器が義務化された背景には、逃げ遅れによる住宅火災死者数が急増していて、犠牲者の半数以上が高齢者である為、今後の更なる高齢化社会により犠牲者の増加を抑制することが目的にあるようですが、このように自分で設置した場合のメンテナンスに関しては、高齢者のみでお住まいの方はこの10年経った電池切れの局面に達した時に、自力で交換する事自体にも危険を伴いますので、専門業者に依頼したりご家族の方や地域の方の手助けも必要になってきますので、困難な局面に達する前に高齢の親御さんのいらっしゃる方は、一度警報器についてお声掛けをしてみてはいかがでしょうか。

きちんと設置してあれば、電池切れのお知らせ音でも父は目を覚ますことができ察知することができていたので、これが実際の火災だったらと思うと警報器の役割はとても大きいなと感じました。

今回我が家が購入した警報器はブリスタパックの物でしたが、これはホームセンターや電気量販店で販売される時のパッケージで、工務店や電気工事店で取り扱われる型番違いの同等商品があり、石こうボード用の取り付けプラグが付いておらずダンボール入りで販売されています。

下記は工務店や電気工事店で取り扱われるダンボール入りの商品になります。

石こうボード用の取り付けプラグは不要だと言う方はこちらの方がお得のようです。

では、そろそろウチも10年だよと言うご家庭の方は、お時間のあるときに色々なメーカーから警報器は販売されていますので、仕様や口コミ等チェックしてみてはいかがでしょうか。