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子供に見せたい昔の感動アニメ~1970年代の「世界名作劇場」や「人形劇」

今までにテレビで放送されたアニメは沢山ありますが、昔見たアニメに中で自分の心にしっかりと残っているアニメはありますか?

1970年代に始まったテレビアニメに「世界名作劇場」(日曜日の19:30から30分間放送)と言う、一つの作品が一年単位で放送され、次の作品へバトンタッチされていくと言うアニメがありました。

テレビ

毎週それを見るのが楽しみで、当時はビデオなどの録画機器がなかったので、放送が始まるたびにワンシーンワンシーンを一瞬たりとも見逃すまい!と、必死に見ていたのを今でも覚えています。

そう言ったアニメの中で、とても心に残っている作品がいくつかあります。

そして、自分が大人になり子供を産み、そのアニメを一緒に見た時は感慨深いものがありました。

一緒に見ている時に、子供がポロポロ涙を流したり、主人公の気持ちになり意地悪キャラに怒り狂ったりする姿を見ると、ちゃんと伝わってるんだなとアニメの内容の素晴らしさも再認識しました。

そして放送が終わると、あの場面でどうだったとか、自分ならどうするとか感想を話し合ったりしました。

そんな時間もアニメからもらったかけがえのない時間でした。

そこで今回は、40年の時を経て今もなお、色あせることなく心を温めて続けてくれている、そのアニメをご紹介したいと思います。

全て主人公のキャラが素晴らしく、「真の強さを秘めた優しさを持ち合わせている」というところが共通していて、アニメの物語を通し学べることが沢山あると思います。

大人になってから再度見てみると、様々な経験により色んな角度から物事を見ることが出来るようになっているので、そのアニメの内容の奥深さが良く伝わってきます。

是非とも主人公が強く成長していく姿を見届けると同時に、お子様の心が成長していく様子も感じながら、素敵なひと時を過ごして頂きたいと思います。

子供に見せたい昔の感動アニメ「世界名作劇場」

  • 小公女セーラ

  • 南の島のフローネ

  • ペリーヌ物語

  • あらいぐまラスカル

では、あらすじをご紹介致します。

小公女セーラ

1985年1月6日から12月29日全46話放送

インドの富豪である父を持つ、10歳のイギリス人少女が主人公で名前はセーラ・クルー。

大富豪の一人娘として幸せな生活を送るも、性格はおごり高ぶることなく優しく育っていました。

そして父の希望で父の故郷のロンドンにある、ミンチン女子学院に入学するために、特別寄宿生として優遇されることになり父と離れセーラの生活が始まります。

まもなくして、インドにいる父が熱病で死去したとの知らせが入ると、院長の態度は一変しセーラを追い出そうとするも世間体を気にして追い出さず、使用人として過酷な労働を強いて、屋根裏部屋に住まわせることになります。

そんな中、学院の隣の屋敷にクリスフォードという紳士が引っ越してきて、彼もインド在住のイギリス人で、病気の療養と盟友の一人の少女を捜すためにロンドンに引っ越してきていました。

クリスフォードは隣の屋根裏に住むセーラが気になり、使用人に命じて夜にこっそりと豪華な食事を届けさせますが、院長にバレてしまいセーラは窃盗の疑いを掛けられ追い出され、馬小屋で寝泊まりさせられるようになります。

そして意地悪な友達のいたずらが原因で、馬小屋が火事になった時、セーラが放火犯に仕立て上げられ、ミンチン院長から学院を追放されてしまう事態に陥り、宿なしのセーラは友達の家に居候し、街頭でマッチ売りを始めます。

一方、ミンチン女学院には、差出人不明のセーラ宛の豪華な贈り物が届けられ、セーラを支援する富豪がいることを推察したミンチン院長は、セーラを学院に呼び戻し手のひらを返した態度でセーラに優しく接するようになります。

そしてセーラは、屋根裏に舞い込んできたクリスフォードのサルを返すため、クリスフォードの屋敷を訪れた時、クリスフォードが捜していた盟友ラルフの娘がセーラであることが判明します。

セーラの父が亡くなった後、ダイヤモンド鉱山は成功し、セーラに莫大な遺産が残されていたことが判明するのですが、それを知ったミンチン院長は驚愕することとなります。

ここからのセーラの行動が素晴らしく、セーラの集大成と言わんばかりに、いじめられた者への憎悪などは抱くことは無く、自分は苦しみに負けず生きるんだ!と前を向いてきた強さが放たれて最終話を迎える爽快な、自分の人生にとってのバイブルにもなったアニメであります。

最後はスカッと爽快に終わります。

家族ロビンソン漂流記 ふしぎな島のフローネ

1981年1月4日から12月27日全50話放送

主人公の少女の名はフローネ。スイスのベルンで代々医者を営むロビンソン家の長女で、父は親友の医師の誘いでオーストラリアへの移住を決め、一家で船に乗りオーストラリアへ向かいますが、航海の途中で大きな嵐に遭遇し、オーストラリアを目前に座礁してしまい、船員や乗客が救命ボートで脱出する中で、一家は船に取り残されてしまいます。

嵐の静まり食糧や家畜を連れ、自分で作ったイカダで近くの陸地に脱出しましたが、辿り着いた島は無人島で、野獣がいる為に一家は大きな木の上に住居を作って生活することにします。

無人島生活にも慣れた頃、沖に船が現れたのを発見し救助を求めましたが、船は気づくことなく去っていってしまいます。

それから一家は脱出用の船をつくりあげましたが、出航の前日、暴風雨で完成したばかりの船は海に流されてしまうと言う悲劇に見舞われます。

そしてある日、フローネは一家以外の何者かの人影を発見します。

その出会いが転機となり、物語は進んでいきます。そして、島で大きな地震が発生し、この島が火山島で近いうちに噴火する可能性が高いことがわかります。

一刻も早く脱出しなければならない危機に、人はどう行動し仲間を思えばいいのか、諦めたときそこで終わりであることなど、様々なことを考えさられるアニメであります。

ペリーヌ物語

1978年1月1日から12月31日全53話放送

父親を亡くした主人公ペリーヌは愛犬バロンと母親と、ロバのパリカールの牽く馬車に乗り、父親の故郷のフランスのマロクールを目指して旅をする。

母親は写真師として道中の村や街に立ち寄っては仕事をこなして旅費を稼いでいた。早くフランスに到達するため、険しい山越えの道を選んだことで、母親は体調を崩すも病を押してパリまで到着したが、シモン荘に下宿して養生することになる。

ペリーヌは母親を必死に看病するも、容態は良くならずず、次第にお金も無くなり、馬車や商売道具、パリカールを人手に渡すことになる。

母親は一日も早くマロクールに到着しなければと考え、無理して旅立つことを決意する。

しかし、母親は旅立ちの朝に倒れてしまい、ペリーヌに「人から愛されるには、まず人を愛しなさい」という言葉を残して息を引き取った。

そしてペリーヌは一人でマロクールへの旅を再開する。

暑い夏の日差しの下、徒歩での旅を続けるペリーヌは、疲労と病気とで倒れてしまう。あわやというところでペリーヌを救ったのは、人手に渡したパリカールだった。

パリカールの今の持ち主に助けられ、ペリーヌはマロクールに無事到着する。

祖父ビルフランの営む織物工場が分かり、村の入り口の食堂で知り合ったロザリーに、ビルフランが自分の言いつけに逆らって家を出て行った息子エドモンを許していないかもしれないということを教えてくれる。

ペリーヌは母が言った「おじいさまはあなたを歓迎しないかもしれない」という言葉が浮かび、オーレリィという偽名を使った。

そしてロザリーの紹介で、パンダボアヌ工場のトロッコ押しとして働き始め、村はずれに空き小屋に住むことで家賃を浮かせ、生活用品は自作して暮らしていた。

そんなある日、サンピポア工場でイギリス人の技師との意思疎通が上手くゆかず、機械の設置が滞るというトラブルが発生していたが、ペリーヌは英会話が出来た通訳をし、トラブルの解決させる。

それによりビルフランはペリーヌに信頼感を持つようになる。それからはペリーヌを、目の見えない自分に代わり、新聞や手紙を読ませるための秘書にした。

こうして祖父に近づけることになったペリーヌであったが、ビルフランが息子が結婚したことを認めていないどころか、母親のことを息子をたぶらかした女として憎み、孫にも全く無関心だということを知り、名乗ることはできなくなり、複雑な心境になります。

ビルフランは後継の為に、ずっと息子エドモンの所在を調べていましたが、エドモンがボスニアで死亡していた事を知り、ショックをうけたビルフランは病床に伏せってしまう。

かつてエドモンの乳母を務めた、ロザリーの祖母が見舞いに来た時、秘書のオーレリィ(ペリーヌ)の顔が、エドモンの小さい頃にそっくりだという話を聞いたビルフランは、もしやと思い弁護士に新たな調査を依頼する。

ここからラストに向かっていきますが、この物語も小公女セーラと似た終わり方で、痛快スッキリとした気分で幕を閉じることが出来ます。

歪んでしまった人の心は、真っ直ぐな優しい心が向かい合う事で、その歪みも徐々に伸ばされていくのだなと思いました。

あらいぐまラスカル

1977年1月2日から12月25日全52話放送

動物好きな10歳の主人公のスターリングが、友人と一緒にウエントワースの森の奥へ釣りに出かけた時、アライグマ親子に遭遇し捕獲を試みるも、そこに居合わせた猟師が母親アライグマを射殺してしまいます。

残された幼いアライグマを家に連れ帰り「ラスカル」と名付け大切に育てることに。

ラスカルは変わったペットとして近所でも有名になり、それを羨むいじめっ子がラスカルを譲り渡すよう迫ってくるもボクシングで対抗し、近所の少年たちから一目置かれる存在となります。

しかし大人になったラスカルは、近所の畑を荒らしたりするようになり、畑の主にラスカルを射殺すると脅かされたスターリングは、大きな檻を作ってラスカルをその中で飼うことにします。

ラスカルとの暮らしが1年になった頃、父親の事業が失敗してしまい、進学のこともありミルウォーキーの姉の家に行くことになり、連れて行くことができないラスカルに対し苦渋の決断をし、物語は終わりへと向かいます。

この物語では、自然の生き物との共存の難しさや、何にでもそれぞれに合った居場所があるんだなと痛感したアニメでした。

番外編

ここでは「世界名作劇場」で放送された作品では有りませんが、心に残っている作品について触れたいと思います。

プリンプリン物語「人形劇」

1979年4月2日から1982年3月19日までNHK総合テレビで放送された人形劇。全656回。

主人公である15歳の少女プリンプリンが、見知らぬ自分の祖国と両親を探して、仲間たちとさまざまな国や世界を旅する物語で、西遊記の様なスタンスの物語であります。

物語の設定や、登場人物、人形の動き、途中途中で出てくる「歌」が面白かったり素敵だったりで、見ていて全く飽きませんでした。

の新な構成で、とにかく面白いです。人形劇なので顔の表情を変えることができないのですが、人形を全体に動かし上手く感情を表していました。

いったいいつ祖国に辿り着くのか、どんな結末を迎えるのか首を長くして見ていました。

子供もとても楽しんでみていました。

下記は音楽CDになります。主人公の声優をつとめた歌手の石川ひとみさんの、歌唱力が素晴らしく歌が心にしみわたります。

妖怪人間ベム

1968年10月から1969年3月全26話

このアニメは、TVで実写化されましたね。子供の頃はよくわかっていなかったのですが、大人になってから再放送で見た時に、かなりの奥深さを感じ、最終話は何とも複雑な気持ちになりました。

自分も大人になり変わったんだなと言う事をアニメを通し理解できました。この「妖怪人間ベム」は、「妖怪」と言う登場人物を通し社会を映し出す技法なので「妖怪」の存在感の方が強く印象に残ってしまい、実際、内容はあまり頭に入っていませんでした。

アニメ自体の映像が何となく子供には暗いイメージで「怖さ」が先行してしまいました。オープニングから怖い。

ただ、主人公たちが肩を寄せ合い、助け合っていることは、脳裏に残っていました。

なので大人になり見直してみた時に、人間の醜さを「人間になりたいと願う妖怪目線」から切り込むことで、とても上手く描かれているなと感じました。

そして、時代は流れても社会はさほど変わらないのだなとも感じました。

獣の奏者エリン

2009年1月10日 ~ 2009年12月26日全50話

架空の獣が出てくる話になりますが、物語の内容に第一話から強烈に惹きつけられました。主人公の母親が処刑され主人公が助けようとするも上手くいかず、目の前で母親を失ってしまいます。

そこからエリンの壮絶な物語にどんどん引き込まれていき、主人公のエリンを応援せずにはいられないアニメです。

あとがき

子供の頃TVを視聴中、中盤のコマーシャルタイムで、親にチャンネルを変えられようものなら、全身全霊で抗議しました。(笑)

そしてエンディングテーマを最後まで聴かないと気が済まなかったですし、終わるたびに次回の放送が楽しみで待ちきれず、アニメに心奪われまくっていました。

意思の強い心優しい主人公たちの織り成す物語は、きっと心に熱い物を運んでくれると思います。

近年、こう言ったアニメはめっきり無くなってしまいましたが、最近はYouTubeでも見ることができるものもありますので、ぜひお子様と主人公の思いを共有し、のちに語り合いながら、楽しいひと時を過ごしてもらいたいなと思います。